【文スト×刀剣乱舞】おいコラ出てこい、時間遡行軍

＊漆 ページ9

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｢……で、先程の"あれ"はどう言うことだろうか｣




あの後、連行されてから"武装探偵社"のソファに強制的に座らせられるまで15分、

Aの目の前には険しい表情をした方々が揃っていた




『いやあの、帰っていいですか？』




｢駄目だ｣




『ええ…』




眠い眠い。早く家に帰って寝たいとボケーっと思っていたら、誰かに手を取られた




｢…君はあの時の！やはり間近で見た方が可愛らしい！是非私と心中を…｣




そこまでペラペラと喋ると国木田に頭を叩かれた太宰


因みにこんのすけは向こうでナオミさんと乱歩さん？に色々弄られ遊ばれている




｢Aさん…君は、異能力者ですか？｣




『いえ、違いますよ。』




｢…異能力以外であんな事出来るなんて、聞いたことがないねェ｣




｢しかも君が倒した怪物、異能力が"効かなかった"のに何故君のが通用したのか。｣




うーん、別に隠す事じゃないだろうしこの先何かあった時に協力してもらう為にも話しておこうか。
まぁ何かやばい事になったら政府のヤローのせいにしとけばOKOK、




『先程の様な事件は何回かありましたか？』




｢あぁあったさ。その度に私達は悩まされてね。急に現れたと思いきや急に消える。対処の仕方がなかったさ｣




｢…それが今回、Aさんはあっさりと倒した｣



鋭い眼光で見つめられる。

今目の前にいる彼等に敵意はないが、時間遡行軍を倒したと言うことで警戒心を持たれてしまった様子だ




『…口で説明するより見てもらった方がいいですね』




そう言うと同時に、あの時のようにAの瞳の奥で魔法陣が廻りだした


沢山の桜が宙を舞い、落ち着く頃にはあの面子が揃っていた




『…この人達は"刀剣男士"。審神者により目覚めし刀剣の付喪神です。腰に下げている刀は"本体"。勿論、本物だよ』




｢主、この方達に話して宜しかったのですか？｣




『いーよいーよ。めんどくさかったから』




ドンッ。と効果音が似合うくらい、綺麗に立ち振る舞う刀剣男士を目の前にして、あまりの迫力に息を呑む探偵社達


太宰はAの肩に触れた




｢…うん、異能無効化が効かない。異能力ではないね｣




｢貴方達は一体…｣




『先程の怪物を"時間遡行軍"と呼ぶ。
私達は政府より時間遡行軍の絶滅を命じられ、ここにいる』




隣にいる堀川の頭を撫でる









『武装探偵社、君達の異能力は大きな力になる。

…協力を願います』

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