水の女神は華麗に舞う11【オリオンの刻印】

477,ラストリゾートの特訓です！ ページ3

グラウンドへたどり着くと豪炎寺さんは既に練習を始めている明日人達の元へ駆け寄っていきました。


私はサッカーコートの外にあるベンチに腰を下ろし、練習風景を眺めます。


明日・灰崎・野坂:「「「“ラストリゾート”！！」」」


必殺技としての精度は未完成ではありますが、“ラストリゾート”の土台となるエネルギーやシュートを打つまでのタイミングは完璧です。流石です！


しかし問題は、最後に打つ明日人のキック力とどこまで上手くボールをコントロールできるか、というところです。


力強さだけでなくボールコントロール力も必要とされている必殺技のため、技の完成は明日人に掛かっていると言っても過言ではないでしょう。


失敗しても諦めずにボールを蹴る明日人、灰崎くん、野坂さん。そんな三人の姿を見て私は「頑張れ！」と心の中で応援しました。


豪炎寺:「そう簡単にはいかない。
だが世界に上がっていくには……」

明日:「やります！受け継いでみせます！」


豪炎寺さんから厳しい言葉に明日人はめげずにやり遂げることを誓いました。


美月:「明日人、その調子で頑張って！
私もできることは協力するから！」

明日:「美月！」

美月:「水分補給もしっかりね！」


ベンチに置かれていたドリンクのボトルとタオルを抱えてフィールドに入り、それらを差し出す私。


明日:「ありがとう！」

美月:「灰崎くんも！」

灰崎:「あぁ。」

美月:「野坂さんもどうぞ！」

野坂:「ありがとう美月ちゃん。」

美月:「豪炎寺さんもよかったら。」

豪炎寺:「あぁ、すまないな。」

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