やぶ病院は知っている

ちょっと照れるな ページ4

学校に着いて、校門をくぐると、忍に声をかけられた。

「おはよ。若武が招集かけてきたぜ。」

ってことは…………。

「何か事件があるってこと？」

「いや、そこら辺はよくわからないけど、まあ、なんかあんじゃない？」

事件かどうかはわからないんだ…………。

「元気出せよ。まあ、事件くらい起こるって！」

そうだね、前向きにとらえないと。

なんだかんだ言いながら教室に入り準備をした。

うーん。やっぱり会議が待ち遠しい。あ、ちゃんと授業は聞いてたよ。

そしていつの間にか昼休みになっていた。

すると、翼が話しかけてきた。

「なんか待ち遠しいって顔してるね。」

うわ、見られてた。ちょっと恥ずかしくなった。

あ、今のタイミングで聞いてしまおうか。そう思ってあのビラを出す。

「翼、これなんだろう？」

「さあ、病院のことなら、上杉の方が知ってんじゃない？
今日の会議で聞いてみれば？」

「そうする。ありがと！」

ニコッと笑うと翼の頬が赤くなった。大丈夫かな。

「大丈夫？」

「ああ、大丈夫だよ」

「心配してくれたの？嬉しいな
ちょっと照れるかも」

そう言って、私の顔をのぞきながらニコッと笑った。

今度は私が赤くなって、顔をそむけた。

「翼、バスケの練習あるんでしょ？」

くすっと笑われ、

「じゃあね。」

と言われて、私はお弁当を食べた。

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