お前ら日常コントの神か【Fischer's】

出会いその5 ページ11

中2の夏休み明けくらいだったかな。


俺、趣味がダンスでさ、よく広くてあんまり人が居ないところで踊ってたんだよね。...当時も今もあんま変わってねぇな俺w






で、その日も放課後ちょっと踊ってた。確か超陽当たりの良いアスファルトの上。



「っとここでジャンプっ...うわっ」


あっぶね、着地ふらついた...！もっと練習しないと！



今思えば9月頭のバカ暑い時期にわざわざ外の陽が当たる場所でやってたのほんとバカだと思う。

でも小学生の時から一応野生児(笑)と呼ばれてたし、考えなしだったんだろうね。本当にそれが良くないことだとは思ってなかった。

...さらに悪いことに、俺は水分すらまともに摂ってなかったんだ。


「っ...あれ...？」


するとまあ当然脱水症状が出てくるわけで。ふらついて目眩がし始めて、俺はそのまま倒れてしまった。







『あ、起きた』


目が覚めると、まず飛び込んできたのは女の子の顔面どアップだった。

...え？どういうこと？


「ってうわぁぁあ！｣


一瞬遅れて脳が反応した途端、びっくりしちゃって思いっきり起き上がった。


「『っいってええ！！』」


...ごちーん！ってでっかい音がしてお互いの頭がぶつかったんだけどね。痛かったよ。



「いてて...って、えと、ここは...」

『ここ保健室だよ〜君あーんな暑っついとこで倒れてんだもん、干からびて死ぬんじゃないかと思っちゃったよw』

「あ、じゃあ保健室まで運んでくれたのって...」

『いえす、私。君身長の割にがっしりしてんね』

「うっ...」


なんでろくに話したこともない人にいきなり痛いとこ突かれてんの俺...。

と、ここで改めて『彼女』の顔をまじまじと見る。...あれ？


『どした？』

「えっと、小学校一緒...だよね？」

『え？あぁ、うん一緒だね』

「なんか、小学生の時と印象違うから一瞬誰かとw」

『あーまあ小学生ん時はほとんど話したことなかったしねw最近やっと私もシルクと話すようになったくらいだし』


そう、『彼女』とは小学校が一緒だった。でも、小学生の時の『彼女』の印象は薄い。強いていえば静かで大人しい感じの...少なくとも今とは正反対みたいな感じ。


だから、この時ある意味すごい印象に残った。


『あ、先生がね、水分ちゃんと摂りなさいって言ってたよ』

「確かに摂ってなかったわw気をつけよw」

『ほんとですよ』


これが、俺、ザカオと『彼女』＿＿＿茜との出会い。




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テスト明日で終わります...(死)

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