ついてきちゃったかも ページ23
一斉に声が聞こえてきた方を振り向く。
シ「...聞こえた？」
モ「聞こえた。赤ちゃんの泣き声だよね」
私だけかと思ったが、どうやら下の兄ともっきゅんにも聞こえたようだ。
お互いに顔を見合わせ、声のした方、すなわち小屋へと一歩踏み出してみる。
『聞こえたのって、この中...からか』
モ「そうみたいだけど、こんなとこに人なんて...ましてや赤ちゃんなんているはずないよね...？」
背筋がすっと冷たくなっていく。
触れてはいけないものに手を翳してるような危うさが冷たい空気となってまとわりつく。
...もしやこの世のものではない何かに出会ってしまったのでは。
シ「...改めて見ると、この小屋あんま大きくねぇよな」
『そうだな...パッと見、畳6畳分くらいじゃねーかな』
下の兄の呟きに、あくまで見た感じだけど、と付け加えて応える。
モ「...小屋...ねぇ...。ん？なんか変な音しない？」
ｶﾀ...ｶﾀｯ、ｶﾀ...
耳を澄ますと、確かになんかカタカタ音が聞こえてくる。
『本当だ...。待て、これ小屋自体が揺れてるんじゃ...』
何かを感じたのか、もっきゅんは私たちに呼びかけた。
モ「シルク、A、もう帰ろう。このままここに居たらなんかいけない気がする」
シ「そうだな。さっきから空気が変に重い気がする。早く戻ろう」
下の兄も賛成し、小屋に背を向け早歩きで出口へ向かった。
道路に出ると、すぐ帰れるように方向転換したのだろう、行きと逆向きに停められたンダホ号があった。
車に乗り込むと、ダホとマサイが「おかえりぃ」と出迎えてくれた。
シ「おう、ただいま。とりあえず車出して」
ン「え、もう？」
シ「うん」
ン「...分かった」
下の兄の様子に一瞬怪訝な顔をしていたが、何となく察しがついたのか素直に従ってくれた。
私たちが乗り込んでドアが閉まると、ンダホ号はゆっくりと動き出した。
＊
ン「んで、どうだったの？」
走る道が国道に変わった頃、ダホが口を開いた。ずっと黙ってはいるが、マサイも知りたげな顔をしている。
シ「...結論から言うと、出た」
マ「...幽霊が？」
シ「多分。俺ら全員聞いたから聞き違いとかじゃねぇと思う。小屋の中から聞こえてきた」
モ「しかもそれだけじゃなくて、小屋自体もカタカタ揺れてた。ポルターガイストかな」
それを聞いて、思わず身震いするダホとマサイ。
ン「とりあえず3人はまた除霊行っときな？」
その言葉にただただ頷くばかりだった。
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サファイア - 頑張って下さい！！楽しみにしてるのじぇ！ (2019年7月17日 21時) (
レス) id: 7f764d15c5 (このIDを非表示/違反報告)
Alice:A(プロフ) - 皆さん、ご心配(？)おかけしました。なんとか無事上手いことやれたので、これからも頑張っていきます((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年4月13日 23時) (レス) id: 4925002279 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 主さんおかえりなさいです！ゆっくりで良いので、更新待ってます！ (2019年3月11日 0時) (レス) id: 6f905307eb (このIDを非表示/違反報告)
へ - 待っとるでえ頑張りいや (2018年10月15日 5時) (レス) id: 928cad3ace (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 待ってます！待ってます！待ってます！(大事な事なので3回言いました) (2018年10月12日 0時) (レス) id: 078ced3cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice:A | 作成日時：2018年3月14日 22時
