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ーピンポーンー
あ、傑かな？
ーガチャー
『あ、傑！いらっしゃい！』
｢やぁ、Aずいぶん可愛らしい格好だね、可愛いよ。早速で悪いんだけど私も下に待たせてる悠仁達と買い出しに行ってくるから……彼と話して待っていてくれるかい？｣
そう言って傑はドアの後ろにいた彼______悟を引っ張って玄関に押し込んだ
『んえぇ！？』
｢傑押すな！｣
｢じゃあね、ちゃんと２人で留守番しとくんだよ｣
そう言って傑はあっという間に居なくなった
『えっと……とりあえずどうぞ？』
仕方ないので悟を部屋に通す
｢う、うん…お邪魔します｣
ソファに向かい合う形で座る私達
『……(え、気まずい。何で悟が？どうしよ〜)』
｢あの、さSNS見てくれた？
(えぇ、何でそんな可愛い格好してるの？！初めて見るよ！？可愛いｯｯ)｣
『あー、うん……見たよ』
そう言ったら悟は急に立ち上がり、私の前で床に座り込み頭を下げた
｢本っ当にごめん、あんな最低な事してどの口が言ってんだって思うだろうけど…
僕は本当にAを愛してるｯｯ｣
顔を上げた悟の顔は少しやつれていて、元気がなかった
『ん……』
｢僕にはキミが…Aが必要なんだ
また前のように名前を呼んで、笑いあって、手を繋いで、抱きしめたい。
何気ない毎日をAと過ごしたい｣
『う、ん、、、』
｢A、僕ともう一度やり直してくれないかい？｣
『さ、とるｯｯ』
頷くと悟は凄い勢いで私を抱きしめた
｢……本当？もう二度とAを悲しませないって約束する。｣
『ん、もうあんな思いは嫌だ、よｯｯ』
｢当たり前だよ、幸せにするから。
ありがとう、戻ってきてくれて｣
『ん、幸せにしてね…』
目が合い、自然と唇が重なる
可愛らしいリップ音が部屋に響く
(やっと愛しいキミを抱きしめれた)
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作者名：アリス | 作成日時：2021年3月1日 18時
