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S「ほんとにあの人は…」
櫻井さんの呆れた様な声と溜め息が会議室に響く。
櫻井さんは石田さんの方を見て…
S「とりあえず、大野がああ言ってますので…荻原にもチャンスを貰ってもいいですか?」
石「チャンス?」
S「2週間後の打ち合わせまでに、荻原にデザインをいくつか提出させます。それを見て気に入らなければ、容赦なく切って頂いて構いません。その際には今まで通り、大野に担当させます」
石「……分かりました。その旨、上に掛け合ってみます」
S「感謝します。…下を育てるのも、大野の仕事だとご理解下さい」
そう言って頭を下げる櫻井さんを見て、私も慌てて『ありがとうございます。精一杯、頑張ります』って、頭を下げた。
残り時間でいくつかの確認事項をお互いに確認し合って…
デザインに関してのザックリとした要望を聞いて、会議は終了した。
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お出ししたお茶などを給湯室で後片付け中…
「A」って呼ばれた。
振り返ると、さっきまで打ち合わせをしていた斗真くんがドアから顔を覗かせていた。
『斗真くん。まだいたんだ?』
斗「んー、絵美さんが挨拶行くって、櫻井さんと大野さんとこに行ったから。俺はこっち来てみた」
『…そうなんだ』
部長のところに石田さんが….ってことは、デザイン部にいるってことか。
戻りたくないな…
斗「てか、すげーじゃん。上司からあそこまで信頼されてるなんて…マジすげーよ、A」
そう言って、ニコニコ笑う斗真くん。
なんか、大人っぽくなったなー。
私の知ってる斗真くんは、金髪のチャラーい人だもんな。
『うん、それは素直に嬉しかったんだけど…こんな大きな仕事、ど新人が任されることじゃないよ。石田さんの言い分がもっともだよ…』
斗「まぁ…それは俺も思うけどさ」
『ほらー、やっぱりー』
もう泣きそう…
次の打ち合わせまでの2週間。
部長の期待に応えるためにも結果を残したいって思う気持ちと、プレッシャーで押しつぶされそうな気持ちと。
あー、泣きそう…
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Haruno(プロフ) - keiさん» コメントありがとうございます!みんなから可愛がられる主人公がかなり羨ましく思いながら書いてます(笑)続き、楽しみにしていてください(´∀`*) (2017年9月13日 5時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます。こんな職場あったら天国ですよねー(≧∇≦)私も働きたいです… (2017年9月13日 5時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - めずらしく翔さんがお優しい(*´ω`*)しかも、抱きしめてくれる!ニノちゃんには食事に誘ってもらえるし〜(//∇//)続きたのしみにしてま〜す\(^.^)/ (2017年9月9日 16時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 今日翔くんがかっこいいー!ニノちゃんにも見守られてて幸せもんだわー。この職場に行きたい。 (2017年9月9日 12時) (レス) id: b16eeb3d0e (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます!フワフワしてそうで、やる時はやるっていう智さん!私も大好きです(≧∀≦) (2017年9月9日 9時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haruno* | 作成日時:2017年7月16日 0時