25 ページ25
.
案内されたのは個室。
本当にハンバーグ屋さんってくらいオシャレなお店。
N「Aさん、飲む？」
『あっ、いえ…今日はソフトドリンクで』
N「そっ？」
『…はい』
思い出されるのは、歓迎会での醜態。
あんな醜態は２度と晒せないし…
部長にかけた迷惑を二宮さんにまでかけるわけにはいかない。
二宮さんは普通のハンバーグセット、私はチーズインハンバーグセットを注文した。
『よく来られるんですか？』
N「んー、残業の時とかはね。ちょっと抜けて食べに来たりしてるよ」
『そうなんですね』
N「あと、美味い蕎麦屋とラーメン屋も近くにあるから、また行こう」
『あっ、はい』
誘われた？
いや、社交辞令だよね。
今日は、お礼だって言ってたし…
N「マジだよ？」
『へっ？』
N「本当に行こうねってこと」
『あっ。あーー、はい』
N「返事したからね」
『はい。でも、割り勘ですよ？』
N「もちろんでしょ？毎日、あなたに奢ってたら破産するわ」
『ま…まいにち？！』
N「行くって返事したのはAさんでしょ。それに、餌付けすんのが効果的らしいし」
そう言って、私に向かってニコッと笑った二宮さん。
『餌付け…？何ですか、それ』
会社で大野部長にも、餌付けすんなって言ってたけど…
どういうこと？
N「あなたを口説くのには餌付けすんのが効果的らしいからってこと」
『なっ…口説くって…何の冗談ですか…』
N「冗談で好きでもない女を飯に誘うほど暇じゃないけど…？」
さっきまでの可愛い笑顔じゃなくて、急に男の人の顔になった二宮さんの茶色の瞳に捕らえられて…
目がそらせない。
二宮さんが…私を好き…？
そんなことありえないでしょ？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haruno(プロフ) - keiさん» コメントありがとうございます！みんなから可愛がられる主人公がかなり羨ましく思いながら書いてます（笑）続き、楽しみにしていてください(´∀｀*) (2017年9月13日 5時) (
レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます。こんな職場あったら天国ですよねー（≧∇≦）私も働きたいです… (2017年9月13日 5時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - めずらしく翔さんがお優しい(*´ω｀*)しかも、抱きしめてくれる！ニノちゃんには食事に誘ってもらえるし〜(//∇//)続きたのしみにしてま〜す＼(^.^)／ (2017年9月9日 16時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 今日翔くんがかっこいいー！ニノちゃんにも見守られてて幸せもんだわー。この職場に行きたい。 (2017年9月9日 12時) (レス) id: b16eeb3d0e (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます！フワフワしてそうで、やる時はやるっていう智さん！私も大好きです(≧∀≦) (2017年9月9日 9時) (レス) id: cb4b34da9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haruno*
| 作成日時：2017年7月16日 0時
