私の一番キライでスキな生き物4【銀魂】

鬼が十九匹 ページ18

｢銀時様こういっちゃなんですが
…これ以上この件に深入りするのはよしなんせ

あっしが何故クリステル様につかわされたかわかりやすか
護身や敵を退けるためじゃない
あなた達を止めるためでござんす｣




｢妙な件に深入りするようならこれを阻止しろと
決して危険を冒させるな 彼らの命を最優先に行動しろと命じられてきたでござんす
最早ここはあなた達の住む世界とは違う世界
ファンだのなんだのが首を突っ込んでいい領域を超えているでござんす｣



話を聞いていると様子を見に来たのだろう新八くん達が後ろにいた



｢そんなモンとっくに超えてるわ!!
このまま晴明さん見殺しにしろってんですか!!もう戦えるのは僕ら以外居ないんですよ｣



｢妹萌が死んだら誰が一番悲しむかわかってんのかオカッパ!!
結野アナが泣いてもいいアルカ!!｣



そう二人が言うも外道丸は表情を変えずにいう



｢私の主はクリステル様でござんす
式神は主の命にしたがうだけ」



｢クク てめェ最初から俺に仕えるつもりなんかなかったんじゃねーか
ただの見張りか｣



よっこらせといいながら銀時は立ち上がる



｢まァいいさ人に仕えられるなんざ慣れてなくてね
そっちの方が息苦しくなってくらァ
これで自由になれた｣



そういい外に出ようとするとドッゴォォとけたたましい音が響く


外道丸が銀時の目の前に金棒を刺したのだ



｢止まれといってるんでござんす
式神も呼べぬ素人がいった所で血の雨が降るだけというのがわからんか｣



｢…結構なことじゃねーか｣

こんな天気だ血に濡れようが雨に濡れようが大して変わりゃしねーだろ

春雨だろーが秋雨だろーが血の雨だろーが濡れて参ってやるよ｣



｢だが｣



｢女の涙に濡れんのはもうごめんだ｣



銀時がそう言うと外道丸さんはふっと表情を緩める



｢その言葉待ってたでござんす｣



｢…あ？｣







｢言ったでござんしょ
式神は主を常に見定めていると
ここで怖気づいて帰るようなら抹殺するところでござんしたが｣



怖いこと言うね外道丸さん…



｢銀時様認めたでやんす
あなたがあっしのもう1人の主でござんす
正真正銘あなたの式神としてお仕えすることを誓うでござんす｣



｢これよりあなたの命はいかなる無理難題とて必ずあっしがやりとげてみましょう
いかなる弾丸風雨の中とてあっしがあなたをお護りしましょう｣



｢だから…銀時様どうか一緒にクリステル様を救ってくれるでござんすか｣

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