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三十六話 隊長会議 ページ40

「遅いぞ、貴様等」


本部に着いた彼等を一番最初に出迎えたのは、高瀬舟のトップ 総部隊長である"紀乃(きの) 由貴(ゆき)"だった。超が付く程不機嫌そうな彼の背後には冷や汗をかき乍ら、隊長達に敬礼をする其々の部隊の副隊長達の姿がある。

そんな少し異様な光景に、少吾は苦笑いを零す。由貴は真面目で他人にも自分にも厳しい性格なのだ。そしてそんな彼の事が嫌いな人物が一人。


「遅い?敵地から仲間を救出して来て、一時間程度で帰って来たというのに労いの言葉すら無いとは、クソ野郎ですね」

「黙れ、首領からの命令なのだ。疾く終わらせて当然だろう」


由貴は紫葵を遇らい乍ら、カグヤにさっさと着替えて来い、と指示を出す。紫葵は拳を握り締めたが、少吾や蕉、副隊長達に宥められた為、何とか苛立ちを抑え込んだ。


「ちっ!」

「まぁまぁ、久し振りの再会なんだ。仲良くしようや」

「そうだよ。其れに隊長同士の争いは御法度。判ってるでしょ?」


蕉はこの六人の中では最年長だった。そして恐らく一番の常識人である。三馬鹿も蕉の事は慕って居たし、彼の云う事はなるべく聞いて居た。

暫くして、制服に着替えて来たカグヤがやって来て、彼等は会議室へと向かう。

廊下で擦れ違う黒服達は軍服姿の彼等を見て慌てて端に逸れて道を譲り、深々と頭を下げた。普段ならそんな事誰もしない。然し今回は違うのだ。


「なーんか、こういうの慣れへんわぁ」

「何時もなら変な目で見られて終わりだもんな」

「それは私達が常に巫山戯てるからですよ」

「突っ込み入れてるけど、君も巫山戯てるんだね」


緊張や威厳等皆無の会話、けれどマフィアに所属する者ならば、彼等の恐ろしさは全員が知っている。

廊下の突き当たりにある彼等専用の会議室。中には大きな円卓、其の周りに六脚の椅子が置かれ、彼等は其々の席に座る。副隊長達も其の背後に控えた。


「其れでは…高瀬舟 隊長会議を始める」

三十七話 隊長達の紹介→←三十五話 同僚



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川夏(プロフ) - すずらん。さん» 何で貴方が答えるんですかby紫葵 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - 寝夢さん» すみません、有難う御座います! (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん。(プロフ) - あ、マジだ…おい!紫葵!作者は何やってんだよ!by怒りの小吾 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 489dc4e8ab (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - トップの「清原小吾!」が「清原少吾!」になってますよ〜 (2018年1月2日 1時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - すずらん。さん» またお前かい!いい加減笑うわ!悪いね! (2017年7月20日 19時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:川夏 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月30日 19時

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