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二十二話 狂った御茶会 ページ23

あの後、紫葵も呼んで俺の部屋でお茶でもしようという事になった。

白い円卓(テーブル)を部屋の真ん中に置いて、俺はシルクハット、カグヤは茶色いうさ耳、紫葵は鼠の耳を着けている。円卓の上には紅茶や洋菓子だけでなく、ココアや珈琲、和菓子等がある。統一感が無いのもちぐはぐで善い。某童話の再現だ。


「で、先生を逃した、と?」

「しゃーねぇだろ?そうしないと師匠がもっと大変な目に…」

「楽しんでたやろあんた」

「まぁな」


最近は似た様な仕事ばかりで退屈していたんだ。カグヤに声を掛けられた時だって、丁度暇過ぎて適当な黒服に悪戯でも仕掛けてやろうと考えていた所だった。

それに俺が何かしなくても太宰さんは簡単に脱出出来ただろうし別に善いと思う。だが紫葵は納得してない様で、俺は最終兵器として先刻撮った映像を見せる事にした。


『二度目はなくってよ!』

「ぶはっ!あははははは!!」

「機嫌直ったか?」

「直ったみたいやな」


紫葵は笑い過ぎて息が出来なくなっている。あの五大幹部 中原中也のこんな姿を見てしまえば、彼を知る人間は皆こうなる事だろう。

すると、カグヤがそういえば…と思い出した様に呟く。


「鏡花ちゃんがマフィア抜けて探偵社に行かはったわ」

「そんな大事な事サラッと云われるとは思わなかったわ。何で?」


泉鏡花。マフィアに所属している暗殺者だ。そして五大幹部の一人である尾崎紅葉のお気に入り。カグヤにとっては妹分になる。


「さぁ?でもあの子は元々光寄りの子やからねぇ当然と云えば当然やわ」

「まぁその所為で尋常じゃない被害を受けましたけどね。船は破壊され、芥川先輩は大怪我の上、昏睡状態」


私の仕事が増える、と舌打ちをする紫葵。一寸は兄弟子の心配をしてやれよサボリ魔。


「あーぁ…何かどんどん壊れてくねぇ日常が」

「何云ってるんです。元々ぶっ壊れてるでしょう」

「そうやで、それにおもろなって来たやん。"組合(ギルド)"も来たしなぁ…」

「へぇ、そりゃあ面白そうだな」


俺達はニヤリと笑う。何処か壊れた思考、何処か可笑しな会話、何処か恐ろしい笑い

何処か狂った御茶会

俺はその興奮を抑える様に、温くなった珈琲を一気に煽った。


「グォゲホッごほぉッ」

「大丈夫ですか?」

「凄い声やな」


そして噎せた。

番外編 小吾の話→←二十一話 予言中る



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川夏(プロフ) - すずらん。さん» 何で貴方が答えるんですかby紫葵 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - 寝夢さん» すみません、有難う御座います! (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん。(プロフ) - あ、マジだ…おい!紫葵!作者は何やってんだよ!by怒りの小吾 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 489dc4e8ab (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - トップの「清原小吾!」が「清原少吾!」になってますよ〜 (2018年1月2日 1時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - すずらん。さん» またお前かい!いい加減笑うわ!悪いね! (2017年7月20日 19時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:川夏 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月30日 19時

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