占いツクール
検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:34,810 hit

二十話 脅し ページ21

『太宰死没せしむる時、汝らの凡ゆる秘匿公にならん』


要約すると「太宰さんが死ねば、組織の秘密が凡てバラされちゃうよ」という意味になる。太宰さんが上層部に送った手紙はそういう内容なのだ。

師匠は「そんな脅しに日和る程マフィアは温くねぇ」と強気な態度を崩そうとはしないが、焦りを隠せていない。師匠は知っているのだ。これが脅しではない事を。

此処で太宰さんを殺れば、手紙の内容は現実となる。多分中には俺達の事も書いてある筈だ。俺達は一体何回死刑にされてしまうのだろうか。

殺るにしても幹部会で決定を待たなければいけない。決定より前に私刑に掛ければ師匠は最悪処刑…


「俺が諸々の柵を振り切って、形振り構わず手前を殺したとしても……手前は死ねて喜ぶだけ?」


どれを選んでも太宰さんの思い通り。師匠には損しかない。もう一つの目的は師匠にこの最悪な選択をさせる事。それを見てほくそ笑む心算だったのだろう。本当、お綺麗な顔して下衆い事を考えられる。


「やられましたねー師匠ー」

「五月蝿ぇよ…」

「八つ当たりはやめて下さいよ、怒り過ぎると身長伸びませんよ!それとさぁ師匠」

「あ゛!?」

「太宰さんの鎖壊したの師匠だから、もしこのまま逃げられたら師匠が逃亡幇助の疑い掛けられるけど、大丈夫?」

「…は?」


師匠は間抜けな顔で固まった。矢張り気付いていなかったらしい。これもきっと、太宰さんの予想通りだ。

「流石少吾、気付くのが疾いねぇ」と笑う太宰さんにイケメンですからとドヤ顔で返す。


「まぁそうだと思って、カグヤに連絡しといたんで、仲間に助けられた風に偽装して貰って構いませんか?」

「別に善いけど?中也もそれで善いだろう?」

「……それを信じろってのか」

「私はこういう取引では嘘を吐かない」


それにカグヤの情報は確かだからね、と云う太宰さんの笑顔は交渉をしているとは思えない程、爽やかで明るいものだった。

二十一話 予言中る→←十九話 吹いた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

川夏(プロフ) - すずらん。さん» 何で貴方が答えるんですかby紫葵 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - 寝夢さん» すみません、有難う御座います! (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん。(プロフ) - あ、マジだ…おい!紫葵!作者は何やってんだよ!by怒りの小吾 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 489dc4e8ab (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - トップの「清原小吾!」が「清原少吾!」になってますよ〜 (2018年1月2日 1時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - すずらん。さん» またお前かい!いい加減笑うわ!悪いね! (2017年7月20日 19時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:川夏 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。