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一話 奇妙な三人組 ページ1

中島敦目線

その三人組を見て、僕はこう思った。
何だアレ、と

御前の方が何だと云いたくなる感想だろうが、きっと今のこの状況を見れば誰もが僕に共感してくれるに違いない。現に隣に居る国木田さんは動揺を隠せず、驚きの余りか眼鏡がパリンッと音を立てて破れた。

国木田さんですらそうなってしまう程、この状況は可笑しかった。


事の発端は数日前に遡る。二人の女の子が依頼人としてやって来た。


「学校とか警察に云っても悪戯だって取り合ってくれないんだよね」

「だからもう此処しかない!って思ったの!」


着崩した制服、明るい髪色に派手な化粧をして話し方も何処かだらしない印象を与える二人組だったが、疲れ切った表情をしていて、新人乍らに只事では無いなと思った。

此処は武装探偵社。
探偵として活躍する社員達は"異能"と呼ばれている摩訶不思議な力を持つ"異能者"で、警察や軍には頼れない様な仕事を専門としている。

そう云う僕も異能者であり、巨大な虎に変身する事が出来る。この異能の所為で色々と大変な目にあったけどそこは割愛。

きっとこの依頼も余程のものなのだろう。思わず身体が強張った。


「実は最近私達の学校の近くで不審者が出るんだよね…」

「不審者、ですか…」

「うん。でもそれがただの不審者じゃなくてさ、三人組なんだけど、その…」


言葉を濁す二人。その表情は怯えている様で、話しても信じて貰えないかもしれないという恐怖が見えた。担当していた谷崎さんがそんな二人に「大丈夫だよ、ゆっくりで善いからね」と優しい声音で笑い掛ける。

それで安心したのか、二人はゆっくりと話し出す。

しかし話を聞いた瞬間、探偵社が乾いた空気に包まれた。

その内容とは…


「一人は黒い猫耳の帽子を被ってて、顔に"イケメン"って書いた紙を貼ってて…」

「………へ?」

「で、もう一人は緑の恐竜の上着(パーカー)洋袴(スボン)を着てて…」

「あ、あの?」

「最後の一人は水色の法被を着てて、凄い目つきの狐面を被ってたの!」

「………」

「後皆さ、凄い服着てた。勇者(笑)とか弥生時代とか野生とか…」


其処まで云い終わると二人は立ち上がって、「あんなのがうろうろしてるなんて耐えられないよ!何とかして!」と叫んだ。

谷崎さんは「え……えぇ…」と何ともいえない声を出した。

そんな人達、現実にいて欲しくないなぁ…と僕は思った。

二話 未知との遭遇→



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川夏(プロフ) - すずらん。さん» 何で貴方が答えるんですかby紫葵 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - 寝夢さん» すみません、有難う御座います! (2018年1月2日 20時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん。(プロフ) - あ、マジだ…おい!紫葵!作者は何やってんだよ!by怒りの小吾 (2018年1月2日 20時) (レス) id: 489dc4e8ab (このIDを非表示/違反報告)
寝夢(プロフ) - トップの「清原小吾!」が「清原少吾!」になってますよ〜 (2018年1月2日 1時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
川夏(プロフ) - すずらん。さん» またお前かい!いい加減笑うわ!悪いね! (2017年7月20日 19時) (レス) id: 0bee82923c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:川夏 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月30日 19時

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