さあさあ。 ページ38
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「....や...ま...山田！！！！」
「....は、はい！！」
勢い余って大きい音を出しながら席を立った俺。
「....何をさっきから、ニヤニヤニヤニヤしてるんだ！かわいい彼女でもできたか！」
先生の言う通り、伊野尾先生のことを考えていたものだから反論のしようがない。
「....えへ、へ」
思わず愛想笑いを浮かべると、
「...まあ、お幸せなことはいいが、授業中はしっかりするように！」
間延びした声で返せば、何やら溜息をつかれたが気にしない、気にしない。
お昼休み。
夏休み明けから知念と裕翔とでお昼を共にしていたが、今日からはお休みで。
断りを入れれば、何かと勘のいい二人は先生のことについて探ってくる。
付き合うことになりました！なんて急に言われたら困るし収集がつかないことになるのでそれはまたあとで。
「....せーんせ！！」
わぁ、と声を出して目をまぁるく見開く先生。
そう、、
今日から先生とのお昼ご飯タイムが復活するのです！
「....待ちましたか？」
「ううん、俺が早く来ちゃっただけだから」
あらやだ、先生ったら俺に会うために？
少し俯いた先生の首は淡く桃色に染まっていた。
冗談と期待とで浮かんだ考えはあながち間違ってはいないかも。
他愛のない話をしては、とても幸せな気分になる。
学校のチャイム。
あっという間のこの時間。
二人ともなんだか離れるのが寂しくて、なかなか別れられない。
ならば、
お弁当の袋を下に落として。
先生は優しいから思った通りすぐに拾ってくれた。
「すみません！」
そう言って俺も先生と同じ、かがんだ体勢をとった。
ちゅ。
ほんの一瞬だけ、何かが唇をかすめた。
え？
「.....残りの授業、頑張ってね...！」
小走りで行ってしまった先生。
今、息してる？俺。
本当は俺がしようとしたはずが、まさか先生からなんて。
幻....ではなかったはずだ。
残りの授業には、先生が担当する理科がある。
俺、大丈夫かな。
.
「起立、着席」
6時限目はいよいよ先生の理科。
勿論、皆の前で説明するときはいつも通りの先生。
実験が始まり、ちんぷんかんぷんな俺。
「...せんせ？」
「...は、はい？！」
目に見えてわかるほどの慌てっぷり。
すぐに眼鏡の位置を直して、気を取り直す先生。
頬杖をついて先生をじっと見つめてみれば、面白いほどにじわじわと顔を赤らめる先生は、やっぱりかわいい。
こつっと頭を叩かれた。
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konokuro(プロフ) - あひる☆さん» 1を最後まで読んで頂きありがとうございました^ - ^ 2も楽しみにしてくださいな！ (2020年3月15日 21時) (
レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - konokuroさん» 移行に行こう〜〜〜♪わーわー。。どきどきっ。。 (2020年3月15日 14時) (レス) id: 15b8e56e15 (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - あひる☆さん» あひるん！！！コメントありがとうございます^ - ^ そんなこと言っていただけるなんて....！！ こちらも早め早めの投稿を心がけます！^ - ^ (2020年2月29日 1時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - うさこさん» こんばんは。今回もお待たせいたしました...m(_ _)m そう思っていただけて嬉しいです^ - ^ そうなんです！複雑な感情と天気雨をかけてみました笑 晴れなの？雨なの？どっちなんだい！笑 (2020年2月29日 1時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - 複雑な心情を読ませていただきました〜〜♪はぁぁー・・よい！よいなぁ〜〜。ちねさんのきもちっ！！またまた楽しみにまっとりますぅ〜〜♪ (2020年2月28日 18時) (レス) id: f52dbdb7e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：konokuro | 作成日時：2019年6月22日 23時
