vol.19 ページ20
.
「───付き合う、か?」
その言葉を理解するのに、数十秒。
「・・・えぇぇえッ!?」
「うるせェな」
で、どうすんの。
とっても軽い口調で先生はそう言う。
「・・・え、え、・・・え!」
「一旦落ち着け?」
「先生本気!?」
「本気。好きだよお前のこと」
ソファに座る私の目の前にしゃがみこんで、しっかり目を合わせて先生はそう言う。
「・・・付き、合う・・・ます」
タメ口と敬語が混ざった変な口調で、そう返事した。
「なら、今日からよろしくお願いしますね?カノジョさん」
「・・・うん・・・ッ、」
ぽん、と私の頭に手を乗っけて、先生は立ち上がる。
「車回してくっから、その間に荷物とってこい」
この流れでキス・・・とかほんのちょっとだけ期待したけど、そこはさすが大人というか。
教室に戻ったところで、あらためてさっきまでのことを思い出して一人で悶絶する。
「・・・〜ッ!!」
なんと言っていいかわからない。
とにかく嬉しい。本当に、嬉しい。
“───付き合う、か?”
(・・・どうしよう、ほんとに私・・・!)
と、そこまで考えて、重大なことを思い出した。
(───そうだ、高杉・・・)
告白されたんだった、私。
高杉がちゃんと伝えてくれたんだから私もちゃんと、言わないと。
明日にでも伝えようと決めて、銀八先生の元へと走った。
.
161人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴえん - えーっ良いところなのに更新停止なんて! (2020年9月29日 19時) (レス) id: 33d74645c1 (このIDを非表示/違反報告)
もこす - もしや作者様レドベル知ってますか? (2019年10月12日 12時) (レス) id: fb5dff43fb (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け(プロフ) - 頑張ってください!更新楽しみにしてます! (2018年7月18日 19時) (レス) id: 41489a1304 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あぐり | 作成日時:2018年7月5日 21時