かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ26)

今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:118,747 hit

68 ページ26

個性使えないって…そんなのあり？

先生達は何を考えてるのよ～

これ、期末テストだよね？！

しかも林間合宿掛かってるよね？

まぁ、もちろん反論できるわけがなくてダッシュで演習会場へ向かってるわけですけど。

A「はぁ…はぁ、お待たせ！ごめんね」

オールマイト「さてと！向変少女も来たところで説明だ。まず、向変少女は知っていると思うが彼女は前半、個性を使えない。」

オールマイトの言葉を聞いて、なっ…！と声を上げる二人。

そりゃそうだよ…

もし二人の個性がぶつかっても、手を出そうにも出せないのだから。

オールマイト「さぁ、試合開始と行こうか！！！！」

こうして私たちの演習試験は幕を開けた。

A「いよいよか…」

出久「うん…頑張ろう」

扉が開き、試合開始のブザーが響き渡った。

せめて私の考えだけでも…！と思ったけど勝己は勝己でズンズンと先に行ってしまうし、出久は出久でどうすれば私無しでやっていけるか考えている。

このバラバラな距離感が、今の二人に何を言っても無駄だと言うことを物語っている。

そんな空気の中、口を開いたのは出久。

出久「か、かっちゃん…！オールマイトとの戦闘はどうにかしてでも避けないと…」

出久なりに頑張ったのだろうけどそれは逆効果で、勝己を余計に怒らせた。

勝己「うるせぇ！！！ついてくんな！ぶっ倒した方がいいに決まってんだろ！」

そう言われてもまだ、どうにか勝己を説得させようと話しかける出久。

このままだと勝己が爆発しかねないと思い、出久にストップをかける。

A「出久っ、私は今個性の使用が禁止されてて勝己の攻撃を避けることができないから…」

そう言うと出久は、ごめん…と顔を歪める。

A「勝己も…もう少し落ち着いて。今の私は二人にとって足手纏いでしかないの。だから…」

そこまで言いかけた時だった。

風が舞い上がり建物が倒れだす。

オールマイト「脅勢(わたし)が行くぞ！！｣

このままじゃ、なんとしてでも出久が避けたがっていた正面戦闘になる…！

出久「正面戦闘はまずいよ！逃げよう、二人とも！」

ちょ、そんなこと勝己が聞くわけ…

勝己「俺に指図すんな！」

だよね…