かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ13)

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A「お邪魔しまぁす…」

今私がいるのは勝己の家。

なんでこうなったかといいますと…

A「勝己～」

朝、玄関のチャイムを鳴らすと、出てきたのは勝己ではなく勝己のお母さんだった。

「あら！Aちゃん！いつもごめんね～アイツにガツンと言ってやって！」

私がチャイムを鳴らした時は大体お母さんが出てくれる。だから滅多に顔を見合わせて話すこともない。

「それにしてもまた一段と可愛くなったね～制服も似合ってるし！」

A「本当ですか？！ありがとうございます！」

「うん！あ、そうだ！今日、うちで夜ご飯食べて帰らない？帰りがけ寄って帰って！」

そう、この言葉こそがきっかけとなったのだった。

勝己「おい、ババア！！メシできてんのかよ！」

「今作ってんでしょ！！！ごめんねAちゃん、今日はゆっくりしていってね！」

2人の間にバチバチと火花が散ってるように感じて慌てて口を開く

A「あのぉ手伝いますよ！」

「そんな、いいわよ！勝己と宿題でもやってて！」

勝己「だってよ！おら、行くぞ！」

そう言って案内されたのはきっれいに片付けられた勝己の部屋。

本当に男子の部屋ですか？って聞きたくなるぐらいにきれい。

下手したら私の部屋よりもきれいじゃないかな…

A「相変わらずきれいにしてるよね…本当すごいと思う。」

勝己「あ？こんなん普通だろ。宿題やっぞー」

宿題をやりながら音楽を聴く勝己に分からないところを聞く。

A「ねぇ、ここ分かんない」

勝己「ここに書いてあるだろ。」

そして15分後…

A「終わったぁ～」

勝己「おーじゃあ、下降りるぞ」

* * * * *

「そういえば Aちゃん、いつの間に“勝己”って呼ぶようになったの？」

いきなり話を振られ驚く。

A「中学入る少し前です！なんかもう“かっちゃん”って感じがしなくて」

「へぇ、そうなんだ。てっきり付き合ってるのかと…」

そう言われた途端、飲んでいた水を吹き出しそうになる。

勝己「はぁ？！？！何バカみてぇなこと聞いてんだクソババアァァァ！」

「クソババアって言ってんじゃないわよ！」

A「あはは…まぁ、幼馴染なんで…」

だって勝己にはそんな気さらさらないだろうし、そう勘違いされるとなんか申し訳ないから…