10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ2)

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変わらない関係2～主人公side～ページ2

雲雀さんが来たことには驚いたけど、授業は進めないと。

雲雀さんが気になりつつも、帰りの会を終え児童を返し、職員室に戻ると案の定の光景が広がった。

上司含め、小学校教員は女性が多い。
大学時代からの付き合いで結婚、もしくは教員同士で結婚するほどには出会いはない。
そんな中、ビシッとしたスーツに、長い手足、灰色がかった綺麗な瞳に短髪な黒髪、端正な顔、そして低くも甘い声。
これらを重ね持つ人が突然職員室に来たら、そりゃ逃がさないよね。

私の目の前には、たくさんの女性教員に囲まれた雲雀さんの姿があった。

『…さすが。』

私が思わず言うと、周りの上司が反応した。

「先生のお知り合い？？？」

『いや、知り合いというか…まぁ、そうですね。』

中学生の時の片思い相手だなんて口が裂けても言えない。

「あんなに素敵な方と知り合いだなんて、先生もなかなかやるわね。」

他の数人の先生からも羨望の眼差しが注がれる。

『いえ…単に同級生なだけです。』

そう、本当にただの同級生。ただ、少しばかりあっちの世界での事情を知ってるってだけで…。
リボーンくんのこととかもそうだけど、そういう系の話をしたら教師やっていけなくなるからな…。

「そうなのね、でも、どうしてうちに来たのかしら。」

そう、そこが謎なのだ。