農家２３ ページ24
＊
「 ねえねえ、北くんだっけ 」
「 ん？ 」
「 さっき話してるところ邪魔しちゃってごめんね〜！ 」
「 嗚呼、Aと一緒におったやつか 」
あの後神社から離れて畑仕事をしていると後ろから声をかけられた
声をかけてきたやつはAの腕を引っ張って連れて行ったあの及川
なんで俺の名前を知っとんのかは置いておいて、なんで今になって声をかけてきたのだろうか。疑問でしかない
「 稲荷崎のバレー部だったんでしょ？その時の話聞きたいな 」
「 ？ええけど、なして？ 」
「 回りくどいのは慣れてないから言うけど 」
.
「 いつからAの事好きなの? 」
.
ニコニコしながらストレートに聞いてくる及川
よお初対面なのにそないなこと聞けるな、なんて思い及川の方に向き合って答える
「 こっち越してきてからやな 」
「 ふーん？まっ、俺Aと付き合ってたんだよね昔 」
「 は？ 」
「 元カレなんだよねー、俺はまだ好きだけど 」
「 だからなんや、宣戦布告でもしにきたんか？ 」
「 鋭すぎない？その通りだよ 」
目をぱちくりしながら俺の目を見つめてくる及川
なんだかその視線が腹の奥を探ろうとしてきているように感じられたから気持ちが悪くてふっ、と目を逸らした
宣戦布告がなんや、
「 別にそれ言われた所で俺は引かんし、負ける気もせぇへんわ 」
「 "元カレ"の方がAのこと分かってるけど？ 」
「 だからなんや、Aは昔の恋を引きずるような奴やないわ 」
嘘
さっきAが及川に引っ張られた時嫌そうな顔をしていたけど目だけは、ほんの少し、些細だけど目を開いて輝かせていた。
こいつは多分気付いてない。それにAやってまだこの恋を捨てたと言い切れるはずがない。と思う。
それでも俺はAの事が好きやし、いきなりこっちに訪れてきた
「 元カレやからなんや、好きにさせたもん勝ちやろ
」
いくら俺より背が高くて
バレーのセンスがあって
顔が整っていようが
「 振り向かせりゃええねん 」
俺の方が好きやと証明できたらええねん
＊
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まこ - おはようございます。北さん小説凄い良かったです。成人してからの小説は珍しく面白いですね。きっと北さんは今日も丁寧に畑や田んぼと向き合っている事でしょう。笑 ありがとうございました。 (2020年12月4日 7時) (
レス) id: 39f6050cf2 (このIDを非表示/違反報告)
西谷 ﾆｼﾔ(プロフ) - 凄くカッコよかったですぅ(泣)最後の2人の所で号泣でした、北さんイケメン。(真顔) (2020年6月13日 19時) (レス) id: d570396b88 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - 宙さん» 北さんかっこつけさせました…（照）楽しみにしてくださってとても嬉しいです(^^)/ (2020年6月13日 14時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
仔犬(プロフ) - Decemberさん» コメントありがとうございます！主人公褒めてもらえてとても嬉しいです(^O^)／ (2020年6月13日 14時) (レス) id: 8b2aa36d50 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - すきぃっ！！ちょっとセリフかっこよすぎません？？その上関西弁は落としに来てますわー「北信介」の文字に飛びついて見に来たらカッコ良さが爆発してましたね！！！楽しみにしてます！！(及川さんw) (2020年6月7日 9時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仔犬
| 作成日時：2020年5月19日 11時
