4話 未来の決定権 ページ13
敦「待って!」
待ってと言われて止まる馬鹿がどこにいる!?
あ、でも両手広げられたらそのまま胸に飛び込んでは行きたいけど!!(???)
しかしこの狼の姿、かなり優秀である。
足を虎化した敦くんとの距離を段々離している。
このまま角を曲がり、路地裏にでも逃げ込み、物にでも変化すれば完璧だ。
『……ここっ!』
角を曲がったすぐ側にあった路地裏に入り込み、すぐさま段ボールへと変化し、
息を切らした敦くんが路地裏へ入って来る。
敦「はぁ、はぁ……あの、狼、どこに、」
虎化を解除し、汗を拭いながらキョロキョロと路地裏を見て回る。
敦「……匂いはするんだけど…」
ォアァーーーッ!!!
匂いまでは誤魔化せない!!!
月下獣怖っ!!!えっ、大丈夫?!
これ見つからない?!!?
敦「……匂いが、消えてる…?」
内心冷や冷やしていたが、どうやら変化した事により、突如匂いが消えた様だ。
ふむ、成程、これはいいことを聞いた。
だが同時に狙われる要素が増えた。
平和に暮らしたいなぁ(白目)
敦「……気にはなるけど、太宰さんに一度連絡した方がいいのかな……?」
そう言って路地裏から出て行ったのを確認し、今度は段ボールから猫へと変化。
何気ない顔で敦くんの傍を通り、人気の少ない公園までやってきた。
時刻は既に夕方の5時である。
『……もう帰ろ…』
身体はまだまだ行けると言っているが、精神はダメだと訴えて来ている。
晩御飯に牛丼を買い、アパートまで戻ってくる。
地図アプリ様々だ。
『ただいま』
部屋に入り、電気を付ける。
荷物を置いて、床に倒れ付した。
『……もう、疲れた』
今になって少しの怖さと疲労感が襲ってくる。
そして同時に眠気も。
……そう言えば、この異能力、デメリット……は。
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暁郗 - マフィン……仕様ですよね?? (2021年1月5日 11時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - めっちゃ好みです〜!続き楽しみにしてます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: b284cf17d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜〜〜!!応援しています!!頑張ってください! (2019年9月19日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - 面白いです!好きです!どうか続き更新のご慈悲を…!! (2019年8月5日 1時) (レス) id: e0e3857385 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしろい!!!!応援しています!!!! (2019年7月25日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡花@狐さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月8日 20時