SixDays (ページ15)

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あの時よりも一段と格好良くなった彼。
彼を振った事を、今更少しだけ後悔した。

もしあの時俺が彼を受け入れてたら･･･って、
やめよう、昔の事を思い出すのは。

『頭じゃなくて腰動かして？
俺の事だけ考えてって言ったじゃん。』

「だっ･･･て、んんっ･･･」

掻き乱すように、激しく、何度も。
身体がトロトロになってとろけてしまいそうになる。

『1回だけで良いから俺の名前呼んで？』

「･･･っ、しんたろっ･･･」

『･･･あぁ･･･っ、好き、だよ北斗。』

彼も限界まで来ていたようで、
俺が彼の名前を口にした瞬間、俺の中に欲を吐き出した。

身体はまだ熱を帯びていて、その熱が冷めるまでまだまだ時間ががかりそう。

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目が覚めた時には隣に彼の姿はなくて、
約束の20万が入った封筒だけが、ベッド横の机に置かれていた。

"好きだよ、北斗。"

彼にそう言われた時、胸が音を立てたのは間違いなんかじゃなかった。

5年振りに再会した彼は、俺より何倍も大人びていて格好良かった。

「またいつか会えるかな。」

せめて連絡先ぐらい聞いておけばよかった。

一夜限りのつもりだったのに、
頭の中は今でも彼の事でいっぱいで。

気付けば俺はこの20万を持って、
居場所も分からない彼を必死に探し求めていた。