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公式戦が終わり、しばらく経ったある日。
「はーあ」
少女はため息を漏らす。学校とは思えないような薄暗く、ジメジメとした部屋の片隅に座っていた。部屋にはドラム缶や配線が入り組んでおり、まるで子供の秘密基地のようだ。
少女の手には拳銃が握られていた。もちろんオモチャではなく、本物の。少女はその拳銃に弾を込めると、一発放った。パァンと言う大きな音と共に配線の一部が切れ、綺麗な火花を散らせる。
「あっはっは。これでAとギャンブルしたら、どうなるんやろなぁ。命がけのギャンブル、Aはノッてくれるんかなぁ」
拳銃を指でくるくる回し、遊んでいる。その正体は……、Aと仲の良い響希棗だった。
棗は怪しげな笑みを浮かべると、部屋のドア付近にひざまずに待機していた二人の生徒に拳銃を向けた。
「二年の神谷Aを連れてきて？大至急」
「は、はいぃいい！」
拳銃に怯んだ二人は、すぐさま部屋を出ていった。
「A、わしが裏切ったなんて知ったら驚くかなぁ。実はわし生徒会幹部なんて、知らんもんな。そらるんに頼んで二人下僕にしといて正解やったわ」
そう、今部屋を出ていった二人は、一ノ瀬彼方と浦田渉に公式戦で負けた生徒達。勝者命令で響希棗の言う事を聞くように言われていたのだ。
棗はAの絶望した顔を想像して、口元を緩ませた。思わず笑い声が溢れる。
「敵を欺くには、味方から。なんてよく言ったもんや。最近生徒会の仕事してなくて正解だったな」
本来ならば、棗も公式戦に月崎志麻とペアで出るはずだった。しかし、今日のために断っていたのだ。
棗は拳銃の
棗の金色の髪が、小さく揺れた。
「さ、A。わしと遊ぼ？」
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あまのじゃく(プロフ) - 田舎女子さん» ここまで読んでいただきありがとうございました！ (2021年6月11日 21時) (
レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
田舎女子 - 完結おめでとうございます！！！番外編も楽しみです！！ (2021年6月10日 17時) (レス) id: 67e9a9c4e5 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - ありがとうございます！あと少しお付き合いください(*´ω｀*) (2021年6月10日 11時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
あまのじゃく(プロフ) - 猫の隠れ場所さん» ありがとうございました！番外編もお楽しみに(*´ω｀*) (2021年6月10日 11時) (レス) id: 1bd81e41c7 (このIDを非表示/違反報告)
希愛_(._.)_(プロフ) - 初コメです！完結おめでとうございます！番外編も楽しみに更新待ってます！ここまでお疲れさまでした！ (2021年6月9日 20時) (レス) id: 6da2a1838c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく | 作成日時：2019年8月4日 18時
