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一本目 ページ3

『着いた……ていうかデカ過ぎ……』


見上げると首が痛くなるような高層マンション。話によれば、この一室で撮影を行っているらしい。流石社長、お金持ちなのかしら。私はとりあえず手を合わせてマンションに一礼すると、インターホンを押した。

インターホンはマンションに入る前に置いてあり、許可をしないとマンションにすら入れないようになっている。セキュリティも万全だ。


「はい!相川です!」

『こんにちは、神谷Aです』

「あ、今開けますね!」


相川さんがそう言うと、マンションに入るための自動ドアが開く。私は恐る恐るそちらへ入ると、言われたとおり部屋へと直行した。

最寄りの階につくと、部屋のドアの前で、壁にもたれ掛かっている白髪高身長の男性が、スマホを片手にいた。あの、そこのドア、私が入りたい所だからどいて欲しい……。


「あ、もしかして、神谷さん?」


するとその男性から、聞き慣れた、とは言い難いが、電話で聞いたものと同じ声がした。見た目シュッとしてこんなに男らしいのに、意外と可愛い声してるのね。


『はい、改めまして、神谷Aです!今日はよろしくお願いします!』

「うん、じゃあ早速だけど、みんな居るから中に行こうか」

『……みんな?』


どうぞ、と相川さんがドアを開ける。お邪魔します、と控えめに言って入ると、リビングらしき所から、ひょっこりダークブラウンに髪を染めて、襟足が少し赤みがかっている男性が顔を出した。


「お、その人が新しいスタッフさん?」

「うん。今から撮るから、準備して?」

「分かった!」


こっちです。と相川さんに着いていくと、結構広いリビングに、ビデオカメラが二台置いてあって、そのレンズの先には先程の男性の他に、二人の男性が座っていた。


「まふ、結構時間押してるから、早く撮ろうぜ」

「うらたさんこの後仕事だっけ?分かったごめん、今日は一本だけにしておこうか」

「その人にカメラ二台回してもらうの?大変じゃない?」


爽やかな顔立ちの男性が、申し訳なさそうに私を指さしてきた。どうやら他に人はいないようだ。私しか撮影する人がいない。


『大丈夫ですよ、二台くらい余裕です』

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なろ(プロフ) - 凄く面白いです...!!これからも頑張ってください!まふくんに「ちゃんと惚れさせるんで」なんて言われたら惚れちゃいますね...。 (2019年9月16日 22時) (レス) id: 5dc39c4af4 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 結衣さん» 他の作品も読んでいただきありがとうございます!頑張ります! (2019年9月14日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - とても面白いです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください!転校生は天才ギャンブラーからきました。朱里さんの小説どれも大好きです!他の小説も頑張ってください! (2019年9月13日 20時) (レス) id: 212f806213 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - まろまろさん» 5コメいえええええい!おめでとうございます!そしてありがとうございます! (2019年9月13日 19時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 5コメもらったあぁぁぁ!!あ、ノリですwww面白いです!!昨日から更新待ってましたwww他にも作品を拝見させていただいてます!!頑張ってください!! (2019年9月10日 18時) (レス) id: 91886602f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年9月8日 19時

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