6BET ページ8
《第二試合》
浦田：98 A：102
「ご、50枚！？」
教室の後ろの方から、棗の驚いた声が聞こえる。クラス内も少しざわついているようだ。しかし私は、向かいに座っている浦田さんから目を反らさない。
「A！？50枚って、50万円と同じだよ！？一回のジャンケンに50万って……！」
「チビ猫ー」
棗が私を止めようと話していると、浦田さんが気怠そうに口を開く。
「黙ってろ？」
「うぐっ……！」
威圧的に浦田さんに睨まれた棗は、その威圧に負け、口をつぐむ。
浦田さんは棗から私に視線を戻すと、またもや怪しげな笑みをうかべる。
「意外と大胆だね、Aさん」
『面倒くさがりなだけですよ』
「ふふっ、そうか。いいぜ、やろう、50枚で！じゃあみんな、投票しろ」
浦田さんの合図で、またクラスの皆が紙にジャンケンの手札を書き、投票箱に入れる。
そしてそれを引き、自分の手札を確認する。
グー チョキ チョキ
(あー……。毎回意外と偏るのね)
今回はチョキが多め。浦田さんの手札にもチョキが多く入っている可能性が高い。つまり、グーを出しておけば勝つ確率が上がる。
「準備はいい？Aさん」
『はい』
私はグーの札を手に取った。浦田さんも自分の手札から一枚手に取る。
「じゃ、せーの！」
互いに手札を机に置く。
浦田：グー A：グー
お、あいこだ。もう一枚出すんだっけ、まぁチョキしかもう無いんだけど……()
「あいこだな。もう一枚出して？いくよ？あいこで、しょ！」
浦田：グー A：チョキ
『あらら』
またクラス内で歓声が上がる。
負けちったよ……()カッコよく50枚賭けた割にはあっさりと……。
「俺の勝ちね。チップは貰うよ」
そう言って浦田さんは、私が賭けたチップを自分のチップの山に置く。
先程とは違う、ごっそりと減った自分のチップの山を見て、私は心臓の脈が速くなった。
「さぁ……」
「『面白くなってきた……！』」
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神谷朱里(プロフ) - ノンさん» ありがとうございます！ (2019年8月4日 8時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - ヤバいヤッパリ最高です！更新楽しみにしてます！がんばってください！ (2019年8月3日 19時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - 神谷朱里さん» 更新頑張れ！新作も見に行くね！ (2019年7月31日 0時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - ここあだ！ありがとう！更新頑張るぜ(^o^)v (2019年7月29日 7時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
cocoa - Twitterから来ちゃった！！そらるさんがなんて言ったかちょー気になる……これからも更新頑張ってね！ (2019年7月28日 15時) (レス) id: 21fbf65f4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまのじゃく x他1人 | 作成日時：2019年5月11日 22時
