141話 ページ10
どうしよう……。
うらたさんやそらるさん、まふくんが助けに来てくれた。多分他のみんなも一緒だろう。そう考えるだけで、自分が仲間と認められている気がして、大切だと思われている気がして自然と涙が溢れてきた。
しかし、同時に迷惑をかけている事に気がつく。私の加護のせいで、大切な人達が苦しんでいる。抗っている。はたして、これはいい事なのか?否、私のせいで命を危険に晒していると言っても過言ではない。
(私に、私がみんなにできる事は……?)
うらたさんに抱きかかえられながら、閉じられたドアを見る。どうやら出られそうにない。
なら、私がやるべき事は一つ。
私は涙を無理やり服の袖で拭うと、うらたさんに声をかけた。
『うらたさん、下ろしてもらってもいいですか?』
「……なんでか聞いてもいい?」
『きっと、あいつを倒さないと、私達はここから出られません。だから、私達で力を合わせてあいつを倒すんです!』
私は真剣な眼差しをうらたさんに向けた。うらたさんは少し考えるように沈黙をおくと、私をゆっくりと床に下ろした。そして、何やら胸元のポケットを探り始める。
「はーあ、どっかの誰かさんが俺の告白の返事も寄越さずどこかに行っちゃうし。これ落として行っちゃうしー?」
そうわざとらしく話しながら出したのは、私が失くしたと思っていたネックレスだった。どうしてうらたさんが。そう思ったが、何だかうらたさんが持っててくれた事が嬉しくて、口元が緩んだ。
「これは一緒に帰って返事聞き出して、説教しないとなー」
ニヤリと笑ううらたさんに、ドキリと心臓が音をたてる。
一緒に、帰る……。
そうだ、みんなで一緒に帰って、楽しい話を沢山しよう。
少し先でもいい、未来の話をしよう。
私はうらたさんからネックレスを受け取ると、首に付けた。
うらたさんは戦闘態勢に入るように、弓矢を構えた。矢を一本取ると、それを弓で引く。
「A!Aの武器はまふが持ってるから!まずは前線まで行って、武器もらって!」
『了解しました!』
さぁ、
____未来を取り戻そう。
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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時