【歌い手】王国騎士団の見習い【4th】

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あれから数日後。今日は結婚式当日。あれから色々と決まるのが早かった。結婚式の日取り、衣装、場所、結婚式に招待する人。二人で話し合って頑張って決めた。

そして現在、私は花嫁衣装の定番とも言えるウエディングドレスを身にまとい、お化粧も終え、本番まで待機している所だった。

今日来てくれる人は、お互いの親族と、まふくんやさかたんなどのお友達を呼んだ。あとアリス様も呼んだ。妹だもの、当然だ。

緊張を解すため深呼吸をすると、控室の扉がコンコンとノックされた。返事をすると、少し疲れた面持ちのうらたさんが入ってきた。



「ったく、坂田達の方がテンション上がっててなんか疲れた……」

『ふふ、お疲れ様です』



うらたさんは扉を閉めると、私の方をまじまじと見た。そして指で頬を優しく撫でる。



「うん、超綺麗だな。俺にはもったいないくらいだ」

『そんな事ないですよ！うらたさんも……その……か、かっこいい、です』

「うぐ、照れながら言われると俺の理性が……。キスしたくなってきた」

『め、メイク落ちるので本番まで我慢してください』

「……練習練習」

『ダメですよ』



私は速攻拒否すると、ぶーとむくれるうらたさん。頬を膨らませてキスしたいと目で訴えてくるため、思わず目をそらした。かっこかわいいなこの人。



「じゃ、ここなら良いでしょ？」



と言って私の手を取ると、そのまま手の甲にキスを落とした。顔が赤くなる。



「お前すぐ顔赤くなるんだから、かわいー」

『う、うるさいですよ……もー』



なんて事をしていると、会場の準備が整ったので新郎さんは先に入場してくださいと案内が来た。



「じゃ、またあとでね」

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