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af.3【ご挨拶】 ページ39

「うおおお緊張するううう」

『う、うらたさんが小刻みに振動している!』



うらたさんからのプロポーズを受け、晴れて結婚する事になった私達。そして今日は、互いの両親にその報告と、挨拶をしようという話になったのだ。

私は王族である王様と王妃様……ではなく、私を育ててくれた田舎の母と父に便りを送った。元々王族だと分かった私だが、私は田舎の両親達を本当の家族だと思っている。だから二人を呼んだ。

私はうらたさんのご両親とは既に顔合わせをしてあるし、それなりに仲が良い。けれどうらたさんは……、



「お、俺、Aのお父さんとかに「俺の娘はやらん!」的な事言われんのかな……」

『だ、大丈夫ですよ多分!そんな事言ったら私が一発バシンと入れますから!』



私から見てもめちゃくちゃ緊張している。いつもの頼れる大きな背中は、今日は小動物のように小さくカタカタと震えていた。こんなうらたさん初めて見た。

私はうらたさんの背中をバシンと強めに叩いた。



『ほら、しっかりしてください!私の旦那さんになってくれるんでしょう?』

「お、おう。頑張る!」



ちょっとは持ち直したかな?今日私の両親はうらたさんの実家のお屋敷に呼んでいた。私達は両親を迎えるため、エントランスホールで待っていたのだ。

すると、コンコンと玄関のドアが音を立てる。同時にうらたさんの肩がビクンと跳ね上がる。うらたさんはドアへと駆け寄り、扉を開けた。そこには、私の両親が立っていた。



「こ、こんにちは」

「君が……うらたくんかな?」

「は、はい!そうです!」

「初めまして、Aの両親です。今日はよろしくお願いします」


長い戦いが始まった。

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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時

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