149話 うらたside ページ18
うらたside
加護?なんの話をしてるだあいつは……。
目の前にいるAはとても苦しそうで、できれば俺が変わってやりたいなんて思うけど、なんで苦しんでるのか理由が分からない。
やはり、あの足元で光ってた魔法陣とやらが原因なのだろうか。元執事さんは魔物を操るくらいだ、魔法が使えたって不思議じゃない。
「A、A!」
呼びかけても、息があがって話せないのか、俺の呼びかけに反応するように俺の服をきゅっと掴まれるだけだ。
どうしようかと悩んでいると、まふが悲痛な声をあげるのが聞こえてきた。
「こいつ!斬っても斬っても……!」
まふが元執事さんを斬っても、斬った瞬間だけ血が出て、すぐに傷口は塞がってしまう。あんなの見たことない。あれが魔法っつーやつか?
『う、ら……た、さん』
絞り出すような声で俺に話しかけてきたAは、震える手を俺の背中に回してきて抱きついてきた。
一瞬驚いて思考回路が止まったが、俺はその次の一言に更に衝撃を受けた。
『すき…………、だい、すき……です』
「へっ」
"すき"って言ったか?今、"すき"って言った?え、え?(困惑)
正直、俺が一方的にAの事好きだと思ってた。
『けど……、ごめ……な、さい……』
そう言い残して、Aはグダリと体の力を抜いた。いや、抜けたの方が正しいのかもしれない。
「A?なんで謝って……」
俺に預けられたその体を少しだけ離してAの顔を見る。その綺麗な目は閉じられていて、色白な肌は更に色白くなっていた。最初は、気絶しただけかと思った。
だが、だんだんと異変に気がつく。
「息、してない……」
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四つ葉 - 完結お疲れ様です!後からすみません。楽しく読ませて頂きました!他の作品も頑張って下さい!ヾ(≧∪≦*)ノ〃 (2020年4月20日 3時) (レス) id: e93bba0f4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - いえいえ!こちらこそなんかすみません! (2019年8月10日 18時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - すみませんww参考になりましたww (2019年8月9日 21時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうり - 忘れてたの!?確かに結婚した後みたいな雰囲気ありましたけどw (2019年8月8日 14時) (レス) id: 616da87ebb (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 名無し1450号さん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年6月15日 14時