60話 ページ20
(な、なんだこの体勢!?)
仰向けに寝ているさかたんに腕を引かれ、覆いかぶさる形になってしまった。
腕はまだ掴まれたままだ。
私が起き上がろうとすると、今度は私の腕を掴んでいない方の腕を、私の腰に回してきてガッチリホールドされた。
『あわわわわ……』
近い!とにかく近いぃぃいい!!
顔が一瞬にして熱くなるのが分かる。
「んむー……そんなに持てへんよぉ……ムニャムニャ」
顔を上げると、何かを持ちきれないくらい貰って幸せなのか、少しニヤけながら寝ているさかたんの顔が。
呑気だなこいつは!
と、とにかくこの状況は色々まずい気がする。
『さ、さかたん、起きてー……』
「え、パンまだくれるん?よっしゃ………」
こいつパン貰ってやがる!夢の中で持ちきれない程のパン貰ってやがるッ!!!(泣)
パンの夢見るくらいお腹空いてるなら起きろよ!恥ずかしくて死にそう……!
「んふー……」
そう息をもらしながら、寝返りをうつさかたん。
くるりとさかたんにホールドされたまま寝返りをうたれ、今度は私が下で、さかたんが覆いかぶさる形になる。
そこでさかたんは目を覚ました。
「んへ?Aちゃんおはよー…………。Aちゃんおはよ!!?」
『こんばんわさかたん、ちょっと歯ぁ食いしばりやがれです』←
「ま、待ち待ち待ちぃや!!」
寝転がっていた私達が体を起こすと、私はさかたんの胸ぐらを掴んだ。
「な、何でAちゃんが俺の下に!?俺未遂!?未遂だよね!?疲れて寝てただけだもんね!?」
『さかたん起こしに来たらああなったんだよ、このあほの坂田がぁあああ!!』
「ひぎゃあああ!!」
この後さかたんにどんな鉄槌が下ったかは、ご想像におまかせします()
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闇月 神楽(プロフ) - 神谷朱里さん» ありがとうございます! (2019年9月14日 19時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - シリーズ最初はパスワードにさせていただきましたが、4は閲覧できると思いますよ。ご迷惑おかけしてすみません (2019年9月14日 19時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
闇月 神楽(プロフ) - シリーズの最初と4をパスワードにしたんですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: f014fb0182 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - sinさん» ありがとうございます!こう言う事に自分の考えを持っているのが大切だと思っているので。お褒めいただき嬉しいです(^_^) (2019年5月13日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
sin(プロフ) - こういう風に物事の良し悪しみたいなのをしっかりと言えるのがすごいと思いました。小説楽しんで読ませてもらってます。これからも頑張って下さい。 (2019年5月13日 1時) (レス) id: 1b526b8ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月21日 9時