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30話 ページ33

私の腕に巻かれた白いハンカチは、少し血が滲んで赤くなり始めていた。見るに耐えない程痛々しい。


「こっち拘束し終わった」

「あ、そらるさん、ありがとうございます」


そらるさんは、先程倒した二人を拘束し終わったようで、こちらに歩いてきた。


「A大丈夫?96猫の所行った方が良いんじゃない?」

『96猫……?』

「僕たち騎士団専属の治療員だよ。いつもお城にいるんですよ」

「その出血量じゃ行った方が良い。まふまふ」

「分かりました!あとはお願いしますね」


そらるさんに言われ、まふまふさんは私の腰から武器を取り外し、立ち上がると私を横向きに抱き上げた。



まふまふさんは私を抱き上げたあと、関所を通り中に入り、お城に向かって城下町を走る。すれ違うたびに町の人が黄色い声をあげているのが分かる。そりゃそうだ、まふまふさんイケメンだもの。


『あ、あの、まふまふさん!』

「何です!?」


走っているため、私が呼びかけると多少呼吸が乱れている返事をもらった。


『私、自分で歩けますよ!』

「……いえ、これくらいさせて下さい。守ることが出来なかったので……」

『なんて言いましたか!?』


走る音と風をきる音で、まふまふさんの声が良く聞こえなかった。


「何でもないです!そろそろ着きますよ!」


そう言われて前を見ると、お城が見えてきた。お城の中に入ると、まふまふさんは私を抱きかかえたまま階段をのぼる。恥ずかしくて顔から火が出そう。


「着いた!96ちゃん!」


二階にある部屋のドアを開ける。中には、本を広げて読んでいる女の人がいた。


「おぉ、まふくん、いらっしゃいな!」

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神谷朱里(プロフ) - いちごさん» "こん"です!長細い棒だと思っていただければ大丈夫ですよ! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 天月の武器の漢字どうやって読むんですか? (2019年6月16日 3時) (レス) id: 6c34888bc6 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - はい!!よろしくお願いします!!(^.^)(-.-)(__) (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - これからもよろしくお願いしますね! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - 初投稿だったんですか!!とてもそのように見えなくて驚きました!!更新が遅いのはしょうがないですよ!色々用事もあると思うので! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月5日 9時

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