検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:193,888 hit

1話【入団試験】 ページ3

今日は王国騎士団の入団試験日。待っていた、この時を!ずっと!

私はお城に向かって走っていた。騎士団に入る為の試験はお城で行われるからだ。


『うー、楽しみぃ!』


人混みを掻い潜りながら全速力で走る。憧れていた騎士団に入れるチャンスが、ついに私に巡ってきたんだ!

空を見上げると、澄みわたっていてとてもいいお天気だった。なんて上を見上げながら走っていると、誰かにぶつかってしまった。


「うおっ」『いでっ』


私の体は、後ろに重心が偏り倒れそうになった。しかし、とっさに腕が掴まれ、私は何とか倒れずにすんだ。


「ごめん!大丈夫か?」

『うぇ、あ、はい』


予期しない出来事に、マヌケな声が出てしまった。恥ずかしいぃいいい!!顔から火が出そうだ。


「本当に?怪我とかしてない?」

『あ、大丈夫ですぅ……、本当に……』


初対面、しかも男性だったのでコミュ障を発動してしまった。更に恥ずかしい。私がぶつかったのにも関わらず、助けてくれた上に謝罪までされた。

誰なんだこのイケメンは!と思い助けてくれた人を見た。赤い髪をしていて、身長は私よりもずっと大きい男の人だった。

そして会話が途切れる。沈黙だけが二人の時間を抉るように削り取っていく。こうなったら、やるべき事は一つ!


『あ、すみません、私用事があって!ありがとうございましたぁあ!!』

「え?ちょ!待ちぃや!」


必殺・用事あるんで、を発動。

私はこうして男の人にお礼も言えてこの場を去れる。何という頭の良いことをしてしまったんだ私!私は男の人の横を通り抜け、お城に向けて猛ダッシュした。


「何やったんやろうなぁ、あの子。まぁ俺も用事あるし、急ご」


赤髪の少年も、お城へと歩を進めた。

2話→←設定(人物)


ラッキーボカロ曲

ゴーストルール


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , AtR
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神谷朱里(プロフ) - いちごさん» "こん"です!長細い棒だと思っていただければ大丈夫ですよ! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 天月の武器の漢字どうやって読むんですか? (2019年6月16日 3時) (レス) id: 6c34888bc6 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - はい!!よろしくお願いします!!(^.^)(-.-)(__) (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - これからもよろしくお願いしますね! (2019年3月10日 23時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - 初投稿だったんですか!!とてもそのように見えなくて驚きました!!更新が遅いのはしょうがないですよ!色々用事もあると思うので! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱里 | 作成日時:2019年3月5日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。