117話 センラside ページ33
センラside
城下町に帰る為に、森を歩いている。夜が明けてきて太陽が出てきているものの、木が生い茂っているため、足元はまだ薄暗い。
「足場も悪いし、これは帰るのに時間かかりそうやな……」
早く帰ってAの場所をみんなに伝えないといけないのに……。
それに、着替える間も無く追いかけてきたので正装のままだ。余計に動きにくい。
もっと冷静に動けば良かったんかなぁ。
Aの事になるとどうしてもムキになってしまう。
俺は一つため息をつき、それと一緒に不安を吐き出すと、気を引き締めて前を向いた。
「いや、早くせな。Aに何かがあったらじゃ遅いんや！」
暗い森の中を必死になって進む。
すると、近くの茂みがガサゴソと音をたてて揺れた。
小動物か？森やし。これで熊とかいうオチやったら笑えんな。
俺はその茂みの音をたてた犯人が知りたくて、思わず凝視する。
刹那、
「いっ……！？」
茂みから何かが飛び出してきて、俺の頬をかすめた。頬からは血が垂れてきて、傷口がヒリヒリと痛む。
「な、ななな、ほんまに熊！？いや、それにしては姿見えなさすぎやし……」
頭の整理が追いつかず動揺していると、今度は左腕に激痛が奔った。見るとスーツが破れていて、そこから見える肌からは血が流れていた。
「っつー……、こんな動きが速い動物おったかな……」
なんて考えていると、茂みの隙間からその正体が顔を覗かせていた。俺はそいつをよく見ると、目を疑った。
「なんや、こいつ……。目が赤く光っとる？」
そして一瞬にして悟った。
こいつは、俺を殺す気でいる、と。
本能的にそう感じたのだ。そいつはまた茂みから飛び出して来ると、俺に襲いかかってきた。
「これは、当分帰れなさそうやな……っ！」
ラッキー歌い手
うらたぬき
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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす！続きはお楽しみに(*´∀｀) (2019年6月1日 6時) (
レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます！ただいまです！ (2019年6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる！お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる！頑張って下さい！！ (2019年5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです！テストお疲れ様です！ (2019年5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます！頑張りますよぉぉお！！！(*ﾟ∀ﾟ) (2019年5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2019年4月21日 20時
