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114話【知られざる過去】 ページ29

『んぅ……』



意識を取り戻す。私は横たわっているのか、頬に冷たい感触がある。最初は目がぼやけていたが、徐々に視界がクリアになってきた。
同時に思考も戻ってくる。



私、どうしたんだっけ。



ダンスパーティーが終わって、執事に連れられて部屋戻って、お茶を貰って……。



『あ!ネックレス!!』



手元に握られていないネックレスを探す。正確には探そうとした。

手をついて起き上がろうとすると、両手が後ろに回ったまま動かないのだ。
なんだ、と思い自分の後ろを見ると、手錠で手が拘束されていた。



『なに、これ……』



手を使わずに身を起こす。硬い床に寝ていたからか、体中が痛い。私は辺りを見回した。


まず視界に入ったのは鉄格子。冷ややかに佇むそれを見た瞬間、背筋が凍るのが分かる。


どこなのここ!そしてこの状況は何……!?



『誰か!誰かいませんか!!?』



鉄格子に必死に顔を押し付けて人影を探す。


鉄格子の外は廊下のようになっており、壁にはロウソクが付いていて照明変わりになっているため、ぼんやりと明るい。


そのぼんやりとした灯火の中、廊下の奥の方から足音が聞こえてきた。私はその方向に目を凝らす。その姿は、影に紛れ足元から姿を表した。



「お目覚めですか、A様」

『し、執事……さん?』



光で足元しか見えないが、声からしていつも姫様と一緒にいる執事だ。


徐々にこちらに近づいてくる執事の姿が、足元から胴体、首元と見えてきた。
そして顔まで見えた時、私は驚きで目を見開き、言葉を失った。


いつも見ている優しい表情の執事さんではなく、目の色が、白目が黒く、黒目が白くなっている、笑っているが目は笑っていない。




「この姿ではお初にお目にかかりますね。初めまして、マルムと申します」

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ラッキー歌い手

うらたぬき


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神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ただいまでーす!続きはお楽しみに(*´∀`) (6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 絢乃さん» わーありがとうございます!ただいまです! (6月1日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)
嶺音 - おおーーΣ(゜Д゜)いっぱい更新されてる!お帰りなさい。お疲れ様で〜す。続きが凄い気になる!頑張って下さい!! (5月31日 23時) (レス) id: feeb429954 (このIDを非表示/違反報告)
絢乃(プロフ) - お帰りなさいです!テストお疲れ様です! (5月31日 23時) (レス) id: 2caae02809 (このIDを非表示/違反報告)
神谷朱里(プロフ) - 嶺音さん» ありがとうございます!頑張りますよぉぉお!!!(*゚∀゚) (5月14日 6時) (レス) id: 53f80ab33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱里 | 作成日時:2019年4月21日 20時

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