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「及川ー! おい、いるか!!」
扉を叩く音、怒鳴り声。
「! 岩ちゃん!
いるよー!開けて!」
「あ?⋯⋯なんだよ、別に鍵しまってねえじゃねえか。
⋯ってオイ!及川てめえ、なんだその足」
「いやあ、ちょっとドジっちゃって⋯ごめんね」
「ぶっ殺す」
「オーバーキルだよ!!!」
岩泉さんと、その後ろには他の3年生たちの顔も見える。
及川さんの言う通り、気づいて探しに来てくれたのだろう。
「岩泉さん、すみません。私のせいで⋯」
「なんだ黒葉、お前も怪我してんのか。手」
「え、」
「とにかく、監督に車出してもらえねえか聞いてみるから、
お前ら、今日は帰れ。そんで明日病院行ってこい」
「はーい、ありがとね、岩ちゃん」
「うるせえボゲ、余計な心配かけさせやがって。
白羽がお前らが倉庫に向かってくところ見てなかったら、下手すりゃずっと出られなかっただろうが」
「あはは、ごめんごめん」
⋯あの女、元はと言えばあいつのせいなのに、ちゃっかりしてやがる。
テーピングを取るときにこんなにざっくり怪我をしたのも、おおかたあの女が何か仕掛けていたに違いない。
覚悟しておけ白羽ゆり。今晩は悪夢なんかじゃ済ませないからな⋯
私がひっそりと呪気の炎をくゆらせていると、
部員たちがざわめく中で及川さんが私に小声で話しかけてきた。
「俺はもうちょっと、Aちゃんと2人きりでも良かったけどね」
私が表情を見る前に、サッと顔を逸らされて及川さんは岩泉さんたちの元へ戻っていってしまった。
⋯あのまま2人でいたら、退部しろとかって話をされていたのだろうか。
早めに来てくれて、ありがとうございます岩泉さん。
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ne*(プロフ) - 大丈夫ですか?無理しないで下さいね。 (2022年9月2日 9時) (レス) id: d0690099e0 (このIDを非表示/違反報告)
すみんみん - 続きがめちゃめちゃ気になります!頑張ってください! (2022年8月12日 17時) (レス) @page27 id: ebcea48cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - 大丈夫ですか?体調崩されたのでしょうか。お大事になさってください (2022年8月10日 9時) (レス) id: 83697b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 僕も続きが気になりますでもこんなにたくさん小説を書いていると疲れるので休みながらでもいいので頑張ってください (2022年8月9日 19時) (レス) @page27 id: 25670c47bc (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが気になりまくりです!更新頑張ってください! (2022年8月9日 12時) (レス) @page27 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湧緋 | 作成日時:2022年7月24日 0時