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稜「とりあえず、Aのお母さんに言いに行こ」
「うん、けど、大丈夫かな?」
稜「うん、大丈夫」
そう言って貴方は作り笑った
それから家に着くまでの数分
貴方はなにも話さなかったけど
私の手をしっかりと握ってくれていた
家の前に着くと車は無かった
けれど普段は一人で暮らしてる兄である拓弥がたまたま帰って来ていた
拓「おぉー稜雅じゃん」
稜「久しぶり」
「お母さんは?」
拓「買い物」
「そっか…あのさ…
私が妊娠したって言ったら
お母さんなんて言うかな」
拓「殺されるだろ」
「…だよね」
拓「…えっ、まさか」
「……うん…」
私を見ていた拓弥は視線を稜雅に向けて
稜雅の胸ぐらを掴んだ
拓「お前!」
「拓弥!」
私がそう言って拓弥の手を握ると拓弥は手を離した
拓「とりあえず、お母さんが帰ってきたらちゃんと言えよ」
稜「うん、そのつもり」
拓「Aは部屋に居て、稜雅は俺も一緒に話聞いてやるから安心しろ」
稜「うん、ありがとう」
拓「できちゃったものは仕方ない、産むんだろ?」
稜「もちろん」
その言葉を聞いて拓弥は微笑んだ
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作者名:絆美 | 作成日時:2020年3月18日 1時