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「キスシーン上達したって騒がれてんのウケるんだけど笑」
インドアな休日。
2人でテレビゲームをしてて、私がトイレに行って戻ってくると突然キヨにそう言われた。
笑い堪えてる風だけど肩震えすぎて笑ってるの隠す気ないでしょ。
ほら、と見せられた画面にはTwitterでの数々の呟きが。
どれも俺かわのキスシーンについて書かれたものばかりだった。
「“キスシーン” トレンド入りしてるし」
『うわほんとだ………ってか “キヨ” もトレンド入りしてるじゃん！巻き込まれキングウケるんだけど笑』
「いや、俺のおかげでキスシーン上達したんだから感謝してほしいくらいよ？」
『それはっ、』
「それは？」
キヨが隙あらばキスしてくるキス魔だからでしょ!
…と言おうとして開いた口を閉じる。
_____なぜなら目の前の男がキモイくらいニヤニヤしているから。
『……もうキヨとはキスしないから』
「えぇー、キスシーン下手になっちゃうけどいいの？」
『…………よくないけど』
「笑笑笑」
『もう！……じゃあ、次キヨが勝ったらキスしていいよ』
「なにそれ絶対俺が勝つやつじゃん笑 キスしたいならそう言えばいいのに」
『ちょっ…』
そういってキスしようとしてくるキヨを寸前で避ける。
…いつもやられてばっかりだから、たまにはやり返さないとね。
キヨが体制を崩してる隙に私はゲームのスタートボタンを押す。
ズルい！とか騒いでるけどそんなのは知らない知らない。
『ふっ…本気の私に勝てるかな？』
「…その顔と台詞くそムカつくわー笑」
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え、結果？
もちろん私が負けました…。
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作者名：かんな | 作成日時：2022年5月7日 16時
