あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】4 (ページ14)

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133話ページ14

カウンターに隣同士に座る。

メニューにはないのに、朔間くんの前にはトマトジュースが置かれた。カクテル用のグラスに入っているから、なんだかオシャレだ。カクテルマジック。

私の前にはいつものアイスコーヒー。でも今日は違って、一口飲んだら甘みが口内に広がった。

これは、文香のお気に入りの甘さだ。

朔間｢就職口、探しておらんようじゃのう｣

カラン、とストローでかき混ぜたグラスの中の氷が鳴る。

朔間｢お主を欲しがる企業は中小から大手まで、世界からスカウトが来ておるはずじゃ。どうして、すぐにイエスと言わぬ｣

貴｢…君には関係の無い話。私には、私のプランをたてて、行動しています｣

朔間｢いや。それは違うぞい。お主は我輩に借りがある。それを返してもらうため、汐見さんの予定も把握していなければならない。なのに再就職もせず、連絡も取れずで途方に暮れておった。今ここで、全てを話してもらおうかのう｣