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42話 ページ43

先程からずっとニヤニヤと笑っているころんくん以外の5人。



ころんくんの顔は未だに赤いまま。



私の頭には相変わらずのはてなマークが浮かんでいる。





すると、ジェルさんが私のそばに来てコソッと耳打ちしてくれた。






ジ「あいつな、Aちゃんと莉犬くんの距離が近かったからヤキモチ妬いたんよw」






ようやく意味を理解した私は思わず声が出そうになるのを抑える。






「だから莉犬くん横にずらしたんよ」と最後に一言。





なんだか自分が馬鹿らしく感じた。






こ「おい、ジェル!お前なんか言っただろ!」






ジ「なんも言ってへんよ!?w」







だって








恥ずかしそうに顔を赤らめる彼を見て、









もしかして…って期待してる。







なんて馬鹿らしくてわがままなんだろう。








ちゃんと期待しちゃダメだってわかってる。







でも、心のどこかでその可能性を捨てきれないでいる。









もしかしたら、両思いなんじゃないかって…








告白…してしまおうか。







振られたとしても明日の私は覚えていない。






だったらいいじゃない。






というか、仮に両思いだったとしても




明日には忘れてしまうんだから結局振られる。







結果がわかってると、こんなに楽になるのね。








この気持ちを忘れないうちに、彼の中に強く残るように。








明日の君が私の事を考えてくれるように








告白して彼の中に気持ちを残そうなんて









それは欲張りすぎなのかな。








横目でチラッところんくんの方を見る。






顔の赤さは引いていたが、どこか居心地悪そうにしている。








声を聞くだけで、顔を見るだけで






息もできないくらい苦しくなるのに。








なんで記憶がなくなるのが私なんだろう。






私何もしてないのに。






そこまで考えてハッとする。







いつからこんな風に考えるようになった…?







まるで自分じゃなければいい、みたいな








自分の醜い部分が溢れてくる。







周りで騒いでいる声が遠くに感じる。









こんな自分がどんどん嫌いになってく。









こんな私を知ったらころんくんはどう思うかな。







自分でも抑えられないくらい好きが先走りしている。









何を考えても、どう考えても









結局たどり着く答えは









君だけなんだ…

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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