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41話 ページ42

さとみさんはしぶしぶ私ところんくんを抜いた5人分のご飯を作った。



誰も何も言っていないのに率先して皆の分のご飯を作るあたり、やはり優しい人なんだろう。



皆がテーブルを囲んでご飯を食べている間、私ところんくんは先程のスマ〇ラとやらを再開させていた。




結果はもちろん負け。





何度も負け続けてへこむ私を見てご飯を食べているジェルさんが言った。




ジ「ころちゃんが女の子いじめてるー」




さ「ころんも言う程強くないのにイキってるー」




ジェルさんの煽りに乗っかったさとみさんが口を挟んできた。





こ「イキってねーから!僕強いから!」




る「ころちゃん手加減しないと…」





り「るぅとお前が言うなw」




ころんくんはブツブツと何かを不満そうに呟きながらテレビ画面に向き直った。



「ころんくんはゲーム上手で羨ましいな」



私がそう言うと、不満そうな顔をしていたころんくんはパッと嬉しそうに笑った。



こ「いや、まあね?僕ゲームうまい組だから」



と、得意げに言う。



さ「俺とるぅとに負けるくせにー」




る「そうだそうだー」





周りの野次に負けない大声で「うるせえ!」と叫ぶ。




り「大神さん、俺とやりません?」




ご飯を食べ終わった莉犬くんが尋ねてきた。




な「莉犬くん、Aちゃんだったら勝てると思ったんやろなー…」





り「んなことないっすよw」




この会話からみるに、莉犬くんがいわゆるゲーム下手組なのだろう。




莉犬くんはころんくんからコントローラーを受け取り私の隣に腰を下ろした。




ーーーーーーーー

り「まって大神さん弱すぎ…」





「莉犬くん強いね…」




もう瞬殺すぎて何が起こったかわからない。




ジ「いうて莉犬スマブラ強いからなー」




こ「てか莉犬くん、もうちょい…こう…」




そう言ってころんくんは莉犬くんの肩をもち、私とは反対側の方向へずらす。





り「え?なになになに」




莉犬くんは戸惑いながらも横にずれる。




すると、満足そうに頷いて莉犬くんの肩から手を離す。



り「は?なに」





る「あー…w」




るぅとくんがニヤニヤしながら頷く。




どういう意味か分かったのか、莉犬くんもニヤニヤと口角をあげた。





な「ころちゃんかわいい〜」





ななもりさんが茶化すように言う。




先程とは偉い違いの小さな声で「うるせえ」というころんくんと目が合ったが


頬を赤くさせた彼はすぐに目を逸らした。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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