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20話 ページ21

ご飯を食べ終わり、ころんくん達のご好意で先にお風呂に入れさせてもらった。





お風呂から上がると、バスタオルと服がキレイに畳んで置いてあった。







服は6人の中で1番小さい莉犬くんの服を貸してくれた。








それでも私が着ると少しダボッとしてしまうのだから、もう苦笑いするほかない。









人の家のドライヤーを使うのは少し気が引けるので、タオルでしっかり水を吸い取ってリビングへ戻った。








「お風呂ありがとうございましたー…」







そう言うと、リビングでテレビを見ていた6人が一斉に私の方を見つめてきた。









る「あれ、ドライヤー使わなかったんですか?」









「あ、はい…」









さ「風邪ひくよー?」









ジ「俺はそっちの方が色っぽくてすk…」


り「だまれジェル。」









ころんくんがソファーから立ち上がり私の手を引いて洗面所へと連れていった。






こ「ほら、風邪ひいたら困るでしょ」









そう言ってドライヤーを持って私の後ろに立った。









「あ、いや、自分でやります…」







こ「いいよ、僕このまま風呂はいっちゃうし。」






「ついでだから」と言いながらドライヤーのツイッチをつける。








こ「莉犬くんの服でかい?」







「あー、ちょっとだけ…」






私は自分の指先が少し見えるほどの長さの服を見つめる。







お互い特に話すことも無く、会話はそこで終了した。








私は別に無言でも平気だけどころんくんはそうではないみたいだ。






鏡に映った私の髪を乾かすころんくんの顔は、どこか居心地悪そうで





頬をピンクに染めていた。








その顔を見たら、なんだか私まで恥ずかしくなってしまって、自分の顔が熱くなるのがわかった。






鏡越しにころんくんと目が合う








こ「大神さん、顔赤くね?w」







いたずらっ子みたいな顔で笑われた。







「こ、ころんくんだって赤いじゃん…!」







こ「いや絶対大神さんの方が赤い!」





「そんなことない…!」









だんだんと緊張した空気もほぐれてきて、私の髪が乾く頃にはだいぶ打ち解けていた。









気持ちがフワフワして、暖かくて、甘くて…









もっと一緒にいたい









もっと話したい









もっといろんな表情が見てみたい。









この気持ちの名前を









私はまだ知らない。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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