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11話 ページ12

締め切っていたカーテンの隙間から、そっと光が差し込んできた。




時刻は5時半。








睡魔に耐え続けて、ようやく待ち望んでいた朝が来た。









気を緩めたら一瞬で倒れそうなほど眠くて、フラフラと重い足取りで制服に着替える。









1日寝ないだけでこんなになるなんて…









オールしてる人達の体はどうなっているんだ。









私がいつも規則正しい生活を送っているせいもあるだろうけど








こんなにオールが辛いだなんて知らなかった。









制服に着替えて髪を整える。









鏡には目の下にクマをつくった、とてもじゃないが可愛いとは言えない女の子が映っていた。









これで学校に行くのか…









ていうか、もし今日も見つからなかったらどうなるんだろう…









考えるだけで恐ろしい。









私は軽く朝ご飯とコーヒーを飲んでいつもより30分早く家を出た。









といっても、別にいつもより早く学校に行くというわけじゃない。









学校に行っても寝ちゃいそうだし…









私はゆっくり駅までの道を、日記を探しながら歩く。









行く時の道になければ学校しかないはず…









何としてでも今日見つけなくちゃ…









下を向いて探しながら歩いていると、足元がふらついて転びそうになる。









歩いていても睡魔は襲ってくるのか









顔を上にあげてグーっと伸びをする。









学校での授業の不安を覚えたが、それをかき消すかのように私はまた下を向いて歩き始めた。







ーーーーーーー




結局あの後、日記を見つけることなく学校についてしまった。








学校についてからも机の中とか教室を探してみたけど、未だに見つからない。









本当に…どこにいったんだろう…









最悪新しい日記を買うしかないが、私の不注意で今までの私の思い出を消してしまうのは悲しすぎる。









あの日記に書かれているのは、あくまで私の記憶なのだ。








諦めたくはない。









私はイスに座って寝ないように気を張って1日を過ごすしかなかった。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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