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過去、 ページ16

わたしは昔、



『自分は特別な人間』



だと思っていた。




周りの大人たちの声。



「すごいね!」

「Aちゃんもうそこまで進んだの!?」

「100点おめでとう!」




そんな事を沢山言われるのは、自分だけだと思っていた。





いつか、わたしは中学生になった。




けどそこで目の当たりにしたのは、今までとは違う…明らかに大人に近付いた空気。



わたしはその空気があまり得意ではなかった。



周りの人も、気付いたらいつの間にかわたしを置いてどんどん大人びて行ってしまう。



そしてわたしも多少なりその空気に影響され、物事を他の目線から見る事が出来るようになってきた途端、悟った。





今まで褒めて貰えたあの言葉は、









ぜーーーんぶ社交辞令。









気遣い。









中身は空っぽ。

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作者名:スイ | 作成日時:2020年1月25日 22時

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