瞳に灯す ページ12
無「私は君のような人間を、美しいと思うよ」
わたしの中の何かが、僅かに晴れた。
人間性を評価された。
人間性を美しいと言われた。
初めてだ。
ーー
�狆紊談未世叡緇�ったって仕方ないでしょう��
�爐修鵑覆鵑世�ら駄目なのよ、
A��
ーー
…思い出したくもない思い出がよぎる。
ううん、今は忘れよう。
「わたしが…そんな」
無「世の中には�猊當稔瓩琶僂錣蟇任┐里靴覆ぁ↓狹�度に出来た人間�瓩�溢れ返っている
顔の整った者
頭の出来た者
体力に優れた者
社会で評価をされるのはそういう人間だ。
だが私はそういった者達には塵程も興味を惹かれない」
無「Aはその枠を大きく外れている。
気に入った」
そう言うと彼ーーー無惨さんは、正座しているわたしの目線までかがむ。
「(褒められてるのか褒められてないのか…)」
わたしは受け取り方に困りつつも、無惨さんの美しい赫い瞳に少し怯える。
…けど、なにかが嬉しかった。
…そうだ。
ここが一体どういう場所なのか聞いてみよう。
「…あの」
無「なんだ」
「ここって…えーと」
なんと呼べばいいのかわからなくて、彼を見たり見なかったりする。
無「無惨で良い」
「あ……無惨、さん? の、お家…です、か?」
言葉がたどたどしくなった…
わたしのいつもの悪い癖。
無「…根城と言うか家と言うか、
まあそんなところだ」
「ね、根城…?」
どういう事??
無「薄々勘づいているだろうが、
私達は『鬼』だ」
「…!!」
鬼。
さっきの無惨さんの言動から、そんな気はしていた。
鬼だなんて、小さい頃昔話で聞いた空想の存在としか思った事がないし……実感は湧かないけど。
無「実感が湧かないといった顔をしているな
…そして」
瞬間。
「ひ…!?」
背後に回り込まれ、両肩を掴まれる。
無「鬼は、『人間を主食とする』」
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作者名：スイ | 作成日時：2020年1月25日 22時
