Obstinate＊41 ページ41
「ばっかお前！」
『おいしー！！』
まるで語尾に音符でもつきそうな口調で、私は彼にそう伝えた
「………覚えてろよ。」
係りの仕事も順番に交代して、私達は今学校を回れることになっているため、色んな模擬店を訪れている
仲野と一緒にいるんだけど………いや、一緒にいるというよりは私が振り回している感じかな
凛空と茉奈は、ステージ発表を見ておくらしい
最後の文化祭、そんな行事を二人で過ごせることに喜びを感じる
「てかよ、大分日暮れてきてんのにどんどん人増えてるし。」
『まぁそりゃあね、この学校といえばキャンプファイヤーだし？』
あれこれやっていると結構時間がたつのは早いもので、もう既に日は暮れかかっていて、キャンプファイヤーの準備が外を見てみれば始められていた
「あ、やっべ、俺あれ頼まれてた。」
仲野は、慌ただしくごめん、俺行くわ。とか言い残して去っていった。
あっけないの。最後ぐらい、ずっと一緒にいてくれても良かったじゃん。
そう思うのに、うんとしか言えない私は、去年の私からなにも成長していない。
走っていく仲野の背中を見つめて、ばーか。ってつぶやいたんだけど、ざわめきに飲み込まれた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
いよいようちの学校の名物が始まる。
私は遠くの方から、みんなを見つめることにする。
だって、隣にあいつがいないんだもん。大事なときに居てくれないんだもん。
凛空「A。」
『あ、お疲れ様。休憩？』
隣にいるのは、凛空で、アイツじゃなきゃヤダっていうのは、贅沢かな。
「うん。疲れたー！！」
『ふふ、頑張ってたもんね。』
「ありがと、っていうかなんでこんなに離れた場所にいんの。」
『…………なんでだろうね。』
なんだかね、キャンプファイヤーに参加してしまうと、終わりを実感してしまう気がしたから。
終わりだよって、もう後少しなんだよって突きつけられている気がするの。
よっぽど寂しそうな顔をしていたのか、凛空は少しだけこっちを見て笑うと
「大丈夫、アイツ来るよ。」
『へ？』
そう言った。
「さっきもね、ずっと早く早くって言ってた。」
心配しなくてもアイツはAを忘れたりしない。
凛空がそういい終わった瞬間に、遠くに彼の姿が見えた。
―――ねぇ、後何秒で君を忘れられますか。
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あおはる - えぇぇぇぇぇぇぇえ！！ 終わり方あぁあああああ！ 好きぃぃぃぃぃぃい！！！ 好きな人と性格似すぎて怖い まっ、好きな人のほうが全然かっこいいんだけどねっ♪(？) 大好きです (2021年7月6日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
とあるY - 好きな人と性格が似すぎてビックリしました！ (2021年1月13日 16時) (レス) id: 421fd3c561 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 読み始めは、どうなるの？と思いました！ すごく“青春,,が書かれていて、自分が主人公になった気がして、もう本当にドッキドキが止まりませんでした！最高です！ (2021年1月12日 6時) (レス) id: 0a82627353 (このIDを非表示/違反報告)
ayana1101(プロフ) - まじ最高です (2020年3月22日 18時) (レス) id: d9ed228046 (このIDを非表示/違反報告)
海 - なんだか私の好きな人にとても似ていました！面白かったです！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1dbf98b378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年3月22日 21時
