好きじゃねぇよ、バーカ。 【名前変換可能】

Obstinate＊33 ページ33

さよーならー


っしゃー！部活！なんて言葉が飛び交うなか、私は先生に呼ばれて職員室へ向かった。



大した話ではなかったと言ったら怒られるだろうか。

明日の文化祭について、少し話しがあっただけで、すぐに帰っていいぞ、そう言われた。


「Aー！」


語尾にハートが付きそうなくらい甘えた声で私を呼んだのは、仲野じゃなくて



「今日拓真が、待ってろだってー！」



私の後ろで、ニコッと笑っている凛空だった。





「ふふっ、ラブラブしてこいっ！」




ばーか、もうそんなんじゃないって。

そう思うんだけど、部活が終わるのを待ちきれない私は、浮かれているんだろう。



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『ん……………』


私が自分の状況に気づいたのは、辺りが暗くなっていた時だった


「おはよ、俺待たせるとかないわ。」


『っ！？』



目を覚ますとすく近くに仲野がいて、思わず後ずさりしてしまった



「きったね、ヨダレたれてんぞ。」

『え！？』

「うっそー♪」


ほら、帰んぞ。




ギュって握られた手がいつもより余裕がなくて




『ちょ、待って！』





私は慌ててカバンを手にし




少し前の背中を追いかけた

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