Obstinate＊31 ページ31
「なんちゅーシケたツラしてんのよ。」
『っ！？』
部屋に戻れば寝ていたと思っていた茉奈は、ベッドの上で体育座りをしていた。
「ごめんね、教えないで。」
いいよ、そう言おうとすると、あいつが言うなって言ったんだけどね。
茉奈はそう付け足した。
『…………そっか。』
「だから………最後の思い出に、と思って。私からの提案でした。」
『うん、ありがとう。』
「…………どうすんの、好きなんでしょ拓真のこと。」
『まぁね。』
いつか、茉奈に話した事があったはずだ。
私は茉奈の隣に腰掛けた。
「告白………しないの？」
『……………うん。』
さっきの何分かで、私は決めたことがある
もう、告白はしない
そんなの寂しいじゃんって言うかな。
だけど、もう迷惑はかけられない
「Aの言うことに、どうこう言ったりはしないけど。…………後悔しないでね。」
どうせアイツの迷惑になるとか思ってるんだろうけど。
茉奈は大人っぽく笑うと、ベッドに倒れ込んだ。
「あと少しだね。」
『うん。』
そう、この休みが終われば学校生活も後残りわずか。
幸い四人とも進路は決まっていたからこんなことができたんだけど。
「寂しいね。」
『うん。』
会おうね、って言ってもお互いに忙しくなって
会う機会は減っていくはず
そうなれば、みんな忘れてしまうのかな
言葉なんて役に立たなくて。
「明日、帰りは拓真と居てあげなよ｡」
『うん、そうする。』
正直、凛空のことを考える余裕はなかった
いや、たぶんあれは。さっきのは冗談だと思うから。
私を励ますための。
わたし達は話疲れて、どちらからともなく寝ることにした。
翌日、後の二人と合流して帰り道、四人とも無理して話している感じだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1065人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおはる - えぇぇぇぇぇぇぇえ！！ 終わり方あぁあああああ！ 好きぃぃぃぃぃぃい！！！ 好きな人と性格似すぎて怖い まっ、好きな人のほうが全然かっこいいんだけどねっ♪(？) 大好きです (2021年7月6日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
とあるY - 好きな人と性格が似すぎてビックリしました！ (2021年1月13日 16時) (レス) id: 421fd3c561 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 読み始めは、どうなるの？と思いました！ すごく“青春,,が書かれていて、自分が主人公になった気がして、もう本当にドッキドキが止まりませんでした！最高です！ (2021年1月12日 6時) (レス) id: 0a82627353 (このIDを非表示/違反報告)
ayana1101(プロフ) - まじ最高です (2020年3月22日 18時) (レス) id: d9ed228046 (このIDを非表示/違反報告)
海 - なんだか私の好きな人にとても似ていました！面白かったです！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1dbf98b378 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年3月22日 21時
