好きじゃねぇよ、バーカ。 【名前変換可能】

Obstinate＊16 ページ16

なのになんでこんなに

「…………は、馬鹿。泣いてんの？」

『っ…………』

涙が溢れてきちゃうんだろう

バレないようにしたを向いたのに、ポトって。

落ちて地面に跡がついちゃったりするからじゃん。

久しぶりに話して、馬鹿はないよね。

「……なんで泣いてんだよ。わけわかんねぇな。」

『……ﾋｯｸ……………』

泣きたくなんかないよ、泣きたくて泣いているわけじゃない。

ただ

「っ…………」

今まで溜まっていた不満がすぐにでも溢れてきそうだった。

『……………もんっ。』

「え？」

『受け取って欲しかっただけだもん！』

いや、正確にはもう溢れだしたと言った方がいいのだろう。

『何したかもわかんないのにっ、避けられるしっ。』





たぶん、相当ひどいことになってるであろう顔をあげ、仲野を見据える





『目もっ、合わせてくんないしっ。もう、ワケわかんないっ。』

「………。」

『プレゼントだって、ちゃんとっ…………ちゃんと自分で選んだのにっ……………』


ホントはね、気付きたくなかったのかもしれない









気づいてしまったら、きっと今のままじゃ満足できないから






.









.








.







.






きっとそれ以上を求めてしまうから





.









.






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『なんでっ…………………なんであの子にっ………………』

それからはもう言葉なんて出なかった

「………知らねぇよ。」

『っ？』

「泣くのは……………ずりぃだろ。」

『……………………っ〜馬鹿！仲野なんて大ッ嫌い！』









今の関係を壊したくなかった




それが私を不器用にさせたんだと思う









『もう、こんなのいらないじゃんっ…………！』


いつ仲野が私のとこに来てもいいように、常備していた小さく包まれたプレゼント。


「！」

『っ………………』




.









.







.









.









.








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多分それが、なにより私が仲野のコトを好きだっていう証拠だ


今さら気づいても遅いのに、思い返せば









私はこんなに貴方が好きなんです。

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