まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ9)

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お人好しページ9

ぎゃあぎゃあと逃げていく奴らを見ながら、

疲れで振らつき、倒れ込む私を支えるナミ

「お疲れ様っ

あんな大っきい音鳴っといてあんたも無傷なわけないわよね
さっき何怒ってたの……？」

「私は、アイツら嫌いだ。アイツら間違ってる……

それから私頭だけは無傷だよ」

どれだけ体傷つけられようが頭だけは頑丈だから大丈夫

「……何言ってんの海賊(・・)なんだから当たり前じゃない」

「ナミぃお腹すいたぁ」

「……こいつは……」

ウソップたちが行った方向からは物音がしなくなった、それに火薬の匂いも少ししたから倒せたのかな

そろそろ合流できる頃かな

「派手にやったな」

「ゾロ！ウソップ！！おかえり！」

カヤ達は先に帰したようで戻ってきたのはウソップとゾロの2人だけだった

ゾロは片手に持ったジャンゴを船の方へと投げ飛ばし、地面に座った

ゾロ人投げちゃダメだぞ～←(さっき投げてたろ)

ひと呼吸おくとウソップが立って私たちの方を向きお礼を言った

「お前たちがいなかったら村は守りきれなかった」

「何言ってやがんだ、お前が何もしなきゃおれは動かなかったぜ」

「私もだよ、ウソップのこの村に対する思いが伝わったから！」

「ｯ！！」

傍から見たらお前ホントに海賊か？と思う

優しすぎるから、お人好しよりお人好し……見返りなんて求めないのに嬉しそうに一緒に喜び、笑う姿は

ウソップから見ればお日様ようなものだった

眩しいけど、暖かいからその光をずっと浴びていたいと思うほどに

「というかナミ！お宝手に入ったんだね！良かったな！」

「ええ！もう大好きお宝！」

ボーッと見つめていたウソップもこの会話で意識を戻された

「俺はこれを機会に1つ、腹に決めたことがある」

「ん？」

「やっぱこの店美味し～！！」

「デザートも結構いけたわね」

「あんな甘そうなもんよく食えるなお前ら……」

戦いの後、何日間かはこの村に泊った

私は時々カヤの所に行って話をした、

「メシは食った、そろそろ行くか」

「うん！」

この村とも今日でさよなら、カヤには朝言ってきたし、ウソップとはあれから会ってないけど多分大丈夫だろう

ｶﾞﾁｬ

「ここにいらしたんですね」

「カヤ！」

「A！！さっきぶりね、今日は皆さんに話があって来たの」

そう言って私たちが座る机の前にやってきた、

カヤの顔は前までの弱々しいものじゃなかった