まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ20)

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料理長の本音は？ページ20

「知っての通りてめェはコック共にもケムたがられてる、海賊にでもなんにでもなって早くこの店から出てっちまえ」

「あ、あのその辺に」

「なんだと、聞いてりゃ言いてえこと言ってくれんじゃねェかクソジジイ！！
他の何をさしおいてもおれの料理をけなすとは許さねェぞ！！
てめェが何を言おうとおれはここでコックをやるんだ！！文句は言わせねェ！！」

ついにおじいさんの胸ぐらを掴んだサンジと呼ばれた金髪のコックさん

これ嫌な予感が当たりそう……

ｶﾞｼｯ

「料理長の胸ぐらを掴むとは何事だボケナス！！！」

「うわっ！！」

料理長のおじいさんに投げ飛ばされ、私達の机に飛んできた

ナミたちはいち早く料理を非難させていた

ﾄﾞｻｯ

「大丈夫ですか！？」

机にぶつかる前に支えることができて何とか怪我を防げた

「え、あ、あぁ……え！？？

あぁレディ、なんと恥ずかしい光景をお見せしてしまったのでしょう、お怪我は御座いませんか？」

「私は無いです、あなたは？」

「僕もないです。ありがとうお嬢さん」

そう言って立ち上がり、手を差し伸べてくるサンジ

紳士なんだな多分。

「ｹｯ、その女と一緒に何処にでも行きやがれ」

「ちょっといくら何でも言い過ぎじゃｯ」

「気を使わせてしまいすみません、けど大丈夫です。」

サンジに優しくとめられ口を閉じるが、はっきり言ってまだ言い足りなかった

だってあのおじいさんからは本当に追い出したいって気持ちが全く匂わない……なんならサンジに向ける匂いは優しい匂いばかりだ

「てめェがおれを追い出そうとしてもな！！俺はこの店でずっとコックを続けるぞ！！！
てめェが死ぬまでな！！」

「俺は死なん、あと100年生きる」

そう宣言し去っていく料理長、

あの人……義足だったんだ……

「口の減らねェジジイだぜ……！！」

「こら、君ももうそんなに言わない。」

「ほ、本当にお怪我は御座いませんか！？」

「無いよ！
にしても、あのお肉美味しかった！君が作ったんでしょう？」

そう言って指さしたのはさっき、ナミに食べさせられたお肉
とても美味しかった、今までに食べたことがないくらい

このお肉から少しだけサンジと同じ匂いがしたんだ

「え。そうですが……なぜお分かりに？」

「匂いかなぁ、
それから敬語使わないで、ムズムズしちゃうからさ」

ニコッと笑うと少しびっくりした顔をするサンジ

「そういう訳にはいきませんよ、お嬢さんはお客様ですからね」

「そっかぁ、仕方ないね」