まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ17)

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ドレスコードページ17

ﾄﾞﾝｯ

放たれた砲弾がこちらに向かってくる

嘘をついていた事は事前に知れたからすぐに持ってきた刀を素早く抜き構える

「任せて、」

「おいA何やってんだっ！？」

近づいてくる砲弾に刀をズラさず一直線に突く

「全集中、水の呼吸漆ノ型……雫波紋突き・曲！」

いつかのバギーの砲弾を突いた時のように、バギーの砲弾の方が硬かったけど

爆発しないよう慎重に、そして確実に速度を落とすために全力で突いた

「なぬーーーーっ！！？」

「何！？」

「定休で、次会ったらと言ったなら次会った時に正々堂々戦いましょうよ……何故こんな卑怯な真似をするんですか。

恥を知ってください。」

砲弾を刀から抜き海に落とすと
舌打ちと同時に船をまた遠ざけていくフルボディ

「さ、行ってみよう、海上レストラン」

「お、おー！！」

「お前の技は本当に綺麗なもんだな……今度やっぱり手合わせしてくれや」

「今度な。」

「流石です姐御！！」

船を降りてバラティエに足を踏み入れようとした時

「ちょっとあんたは待ちなさい！！」

「ぐえッ、どうしたんだナミ！？」

「あんたレストランに入るのにそんな服で行くつもり！？」

上から、麦わら帽子に綺麗な真珠のピアス
ところどころ穴の空いた赤いワイシャツにダメージの入った短パン

オシャレなのかダサいのか分からない服装だ

「男共は先に入って人数伝えてきて！」

あんたはこっち来なさいと船内へと連れ戻される

ナミが持っていたリュックから四次元ポケットなのかと疑うほど多くの服が出されていく

何度も私に合わせては「違うわね」、「なんかこう……」と言い続け、とうとう最後の一枚も違うと言って終わった

「あなたこれ以外に服無いわけ！？」

「え、えっとあるけど……」

「今すぐ持ってきなさいそれ！」

「はいっ！！」

服装だけでこんなに怒られるものなのか……レストランってそんなに厳しいところなんだ……

持ってきた服はほぼ全部今来ている服と同じ
しかし1枚だけ綺麗に二重に袋に入れられた服があった
ナミはそれを広げると今までの不機嫌な顔から笑顔に変わった

「これよ！！これ着なさい！」

「え、あ。これを！？」

「つべこべ言わずに早く着なさい」

着ろと言われたのはあの麻の葉模様があしらわれた桃色のワンピースだった
何度もサイズ合わせのために作り直したとは思えない程綺麗で、店に並びそうなそのワンピース

人前で着るのはなんだか恥ずかしくてずっとしまっていた